年表
情報技術の起源から現代まで。枯れていった技術とソフトを、年代順に並べていく。
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ジャカード織機ハード
パンチカードに開けた穴の有無で織り模様を制御した自動織機。ジョゼフ・マリー・ジャカードが実用化した。穴=情報という発想は後のパンチカード計算機やコンピュータの記憶方式へと受け継がれ、「プログラム可能な機械」の原点とされる。
解析機関(バベッジ)ハード
チャールズ・バベッジが構想した、歯車式で動く汎用の機械計算機。条件分岐やループ、記憶装置にあたる仕組みを備え、現代コンピュータの概念をほぼ先取りしていた。当時の技術では完成しなかったが、エイダ・ラブレスが最初のプログラムを書いたことでも知られる。
エイダ・ラブレス人物
バベッジの解析機関のために、世界初とされるアルゴリズムを書き残した数学者。機械が単なる計算を超えて記号を扱えると見抜いていた点で、プログラミングという概念の先駆者とされる。
パンチカードハード
厚紙に開けた穴の位置で情報を表した記録・入力メディア。ホレリスが国勢調査の集計に使い、後にIBMの事業の柱となった。プログラムやデータをカードの束で持ち運んだ時代の象徴で、ジャカード織機の発想を受け継いでいる。
真空管ハード
電流の流れを制御できるガラス管の電子素子。増幅やスイッチングに使え、初期のコンピュータやラジオ・テレビを支えた。発熱と故障の多さが弱点で、後にトランジスタへ置き換わったが、その独特の灯りは今もオーディオ好きを惹きつける。
アラン・チューリング人物
計算とは何かを理論的に定式化した数学者。「チューリングマシン」という抽象モデルは今もコンピュータ科学の土台になっている。第二次大戦中の暗号解読でも知られ、計算機の理論と実践の両面に深い影響を残した。
ENIACハード
真空管約18,000本を用いた、初期の大規模な電子式汎用計算機。米国で弾道計算のために作られた。配線の差し替えでプログラムする方式で、巨大な部屋を埋め尽くす物量が「計算機械」の時代の幕開けを象徴した。
ジョン・フォン・ノイマン人物
プログラムをデータと同じメモリに置く「ノイマン型」の設計をまとめた数学者。この方式は現在のほぼすべてのコンピュータの基本構造になっている。数学から物理、計算機まで広く足跡を残した万能の天才として知られる。
トランジスタハード
半導体で電流を制御する小型の電子素子。真空管に比べて小さく壊れにくく省電力で、コンピュータを劇的に小型化した。あらゆる電子機器の基礎部品であり、集積回路(IC)へと発展していく出発点になった。
アセンブリ言語言語
機械語の命令を人が読める記号に置き換えた、最も低水準に近い言語。CPUの動きをそのまま書くため習得は難しいが、限界まで速度や容量を絞れる。レトロゲーム解析やROMハックでは、逆アセンブルした先で必ず出会う言語。
コンパイラ概念
人が書いたプログラムを、機械が実行できる形へ翻訳するソフトウェア。グレース・ホッパーらの仕事に源流があり、高水準言語が実用になる前提を作った。普段は意識されないが、あらゆる開発を裏で支える縁の下の力持ち。
磁気コアメモリハード
小さなフェライトのリングに電流で磁気の向きを書き込み、情報を保持した初期の主記憶装置。電源を切っても消えない不揮発性で、半導体メモリが登場するまでコンピュータの記憶を担った。手作業で配線された姿は工芸品のようでもある。
ハードディスク(HDD)ハード
回転する磁気円盤に磁気ヘッドで読み書きする大容量の記憶装置。IBMが初号機を発売した当初は巨大で高価だったが、年々小型大容量化し、長くPCの主記憶媒体を担った。後にSSDへ主役を譲りつつある。
FORTRAN言語
IBMが開発した、科学技術計算向けの初期の高水準プログラミング言語。それまで機械語やアセンブリで書いていた数値計算を、数式に近い形で記述できるようにした。最初期の言語ながら数値計算の分野では現在も使われ続けている。
集積回路(IC)ハード
多数のトランジスタなどを一枚のチップに作り込んだ電子回路。部品を一つにまとめることで小型化・低価格化・高信頼化を一気に進め、マイクロプロセッサや現代の電子機器すべての土台になった。
Lisp言語
ジョン・マッカーシーが考案した、リストを中心に据えた関数型寄りの言語。プログラムとデータを同じ形で扱える独特の設計を持ち、人工知能研究やプログラミング言語論に大きな影響を与えた。多くの方言を生みながら今も生き続けている。
ALGOL言語
学術的に設計された初期の高水準言語。ブロック構造や再帰など、現代の言語に当たり前にある概念の多くを整理して広めた。言語そのものより、後のCやPascalなど数多くの言語に与えた影響が大きい、いわば言語の祖先。
COBOL言語
事務処理向けに作られた、英語に近い構文を持つ言語。金融・行政などの基幹システムで大量に使われ、半世紀以上たった今も現役で動き続けている。「枯れているのに置き換えられない」古い技術の象徴的存在。
グレース・ホッパー人物
人間に近い言葉でプログラムを書く道(コンパイラやCOBOL)を切り開いた計算機科学者・海軍軍人。機械語を直接書く時代から、人が読める言語で書く時代への橋渡しをした。
機械学習概念
大量のデータから規則やパターンをコンピュータ自身に学ばせる手法。明示的に手順を書く代わりに「学習」させる発想で、アーサー・サミュエルがこの語を広めた。画像認識や音声認識、後の深層学習・生成AIへとつながる土台になった。
ガベージコレクション概念
使われなくなったメモリを自動で回収する仕組み。LISPで生まれ、JavaやC#などに受け継がれた。手作業のメモリ管理から解放することで、プログラマがバグの一因から離れられるようにした地味だが重要な技術。
ASCII規格
文字を数値に対応づけるための文字コードの基本規格。アルファベットや記号を7ビットの番号で表す素朴な決まりで、これがあったから機械同士が文字をやり取りできるようになった。今の文字コードもこの上に立っている。
BASIC言語
初心者向けに設計された、簡単な命令で書ける言語。後に多くの家庭用パソコンが起動するとBASICが立ち上がる仕様になり、子どもや趣味の人が初めて触れるプログラミングの入口になった。マイコン時代の原体験を作った言語。
EBCDIC規格
IBMのメインフレームで使われた文字コード体系。ASCIIとは別系統で、大型機の世界で長く使われ続けた。
Simula言語
ノルウェーで作られた、シミュレーション向けの言語。「クラス」や「オブジェクト」という概念を初めて言語に持ち込み、オブジェクト指向プログラミングの源流とされる。後のSmalltalkやC++に流れ込む発想がここで生まれた。
オブジェクト指向概念
データとそれを扱う処理を「オブジェクト」としてまとめて考える設計の考え方。Simulaで芽生えSmalltalkで確立し、C++やJavaを通じて主流になった。大きなプログラムを部品に分けて扱う、長く使われてきた発想。
マウスハード
画面上のポインタを動かす入力装置。ダグラス・エンゲルバートが公開デモで世に示し、後にゼロックスやAppleがGUIと組み合わせて普及させた。キーボード以外でコンピュータを操る、直感的な操作の入口を開いた。
ドナルド・クヌース人物
アルゴリズムの体系をまとめた大著『The Art of Computer Programming』で知られる計算機科学者。組版ソフトTeXの作者でもある。何十年もかけて一つの仕事を磨き続ける姿勢そのものが、技術者の理想として語られる。
UNIXOS
ベル研究所で生まれたOS。小さな道具を組み合わせて使う思想や、ファイルを中心とした設計が後の多くのOSに受け継がれた。C言語とともに育ち、現代のmacOSやLinuxにまでその系譜が続いている。
ケン・トンプソン人物
リッチーとともにUNIXを作り、その前身となるB言語やエディタの原型も手がけたプログラマ。実用的で美しいソフトウェアを生み出す名手として知られ、後にGoogleでGo言語の開発にも関わった。
PDP-11ハード
DEC社のミニコンピュータ。UNIXとC言語が育った機械として知られ、コンピュータ史に決定的な影響を残した。
Pascal言語
ニクラウス・ヴィルトが教育用に設計した言語。構造化プログラミングをきれいに学べる言語として広く使われ、後にTurbo Pascalとして実務でも普及した。プログラミング教育の歴史に名を残す。
Forth言語
スタックを中心に据えた極めて小さな言語。限られたメモリの組み込み機器や天文機器で使われ、独特の思想を持つ。
関係データベース概念
データを表(テーブル)の形で整理し、互いの関係をたどって扱うデータベースの方式。エドガー・コッドが理論を示し、SQLとともに業務システムの標準になった。半世紀にわたりデータ管理の土台であり続けている。
フロッピーディスクハード
薄い磁性体の円盤を使った着脱式の記録メディア。安価で持ち運べる記憶装置としてPC普及期のソフト配布やデータ保存を支えた。容量の小ささから後にCD-ROMやUSBメモリへ置き換わり、いまや保存アイコンの中だけに残る。
Intel 4004ハード
世界初の商用マイクロプロセッサとされる4ビットCPU。電卓向けに作られたが、計算の中枢を一枚のチップに収めたことで「一つのチップに乗るコンピュータ」の時代を開いた。日本のビジコン社との協業から生まれた点も知られる。
FTP規格
ネットワーク越しにファイルを転送するための古い通信規約。Webサイトの公開やソフトの配布に広く使われ、専用ソフトでサーバーへアップロードする作業は個人サイト時代の定番だった。今はより安全な方式に置き換わりつつある。
マイクロプロセッサ概念
CPUの機能を一枚の小さな集積回路(チップ)に収めたもの。MPUとも呼ぶ。世界初とされるIntel 4004の登場により、計算の中枢を手のひらサイズに収められるようになり、パソコンや家電が一気に広がる土台になった。
C言語言語
デニス・リッチーがUNIX開発のために作った汎用言語。ハードウェアに近い操作ができつつ移植性も高く、OSや組み込みなど低レイヤの定番として現在も使われ続けている。後の多くの言語の文法の祖でもある。
Smalltalk言語
ゼロックスのパロアルト研究所で生まれた、純粋なオブジェクト指向言語。すべてをオブジェクトとメッセージで表す思想と、開発環境そのものを内包する発想は後世に大きな影響を与えた。GUIやIDEの原型ともつながっている。
Prolog言語
論理を記述すると処理系が答えを導く、論理型プログラミング言語。手順を書くのでなく事実と規則を書く独特の発想で、人工知能研究や日本の第五世代コンピュータ計画でも注目された。命令型に慣れた頭には新鮮な異世界。
デニス・リッチー人物
C言語を作り、UNIXの開発を主導した計算機科学者。彼の作った言語とOSは半世紀後の現在もあらゆる機器の土台で動き続けており、現代のソフトウェアの基礎を築いた人物の一人。
GUI概念
アイコンやウィンドウを画面に表示し、マウスなどで直感的に操作する仕組み。ゼロックスのパロアルト研究所で原型が作られ、MacやWindowsで一般化した。コマンドを打つ世界から、見て触れる世界への大きな転換点。
sedソフト
ストリームエディタ。テキストを1行ずつ受け取り、置換や抽出を行うUnixの定番コマンド。スクリプトの中で重宝される。
CP/MOS
ゲイリー・キルドールが作った、初期8ビットマイコン向けの定番OS。多くのビジネスソフトが動き、パソコン用OSの事実上の標準だった。IBM PC向けOSの座をMS-DOSに奪われた逸話は、業界史でよく語られる。
SQL言語
関係データベースを操作するための問い合わせ言語。欲しいデータを「どう取るか」でなく「何が欲しいか」で書ける宣言的な記述が特徴。半世紀近く使われ続け、データを扱う仕事の共通言語として今も現役の代表格。
MOS 6502ハード
MOSテクノロジーが作った安価な8ビットCPU。低価格ゆえにApple IIやコモドール、ファミコンなど数多くの機器に採用され、家庭用コンピュータ普及期の主役の一つになった。シンプルな命令系は解析・自作の入口としても親しまれている。
Altair 8800ハード
雑誌の表紙を飾り、自作キットとして売られた初期のマイクロコンピュータ。スイッチとランプだけの素っ気ない箱だったが、ホビイストの心に火をつけた。ビル・ゲイツとポール・アレンがこの機械向けにBASICを書いたことで、マイクロソフトの出発点にもなった。
Emacsソフト
拡張性を極限まで追求したテキストエディタ。Lispで自由にカスタマイズでき、メール・ファイル管理・果てはゲームまで動く「エディタを超えた環境」。Vimとの宗教戦争でも知られ、半世紀近く熱心な使い手に支えられている。
Cray-1ハード
象徴的なスーパーコンピュータ。独特のC字型筐体とベクトル演算で、科学計算の最高峰として名を馳せた。
Apple IIハード
スティーブ・ウォズニアックが設計した、初期のヒット家庭用パーソナルコンピュータ。カラー表示と拡張スロットを備え、表計算ソフトVisiCalcの登場とともにビジネスにも普及して、PCが一般に広がる先駆けとなった。
VAXハード
DEC社の32ビットミニコン。大学や研究機関に広く普及し、初期のインターネットやUNIX文化を支えた。
シェルスクリプト言語
UNIXのシェル(コマンド解釈器)への命令をまとめて書いて自動実行する仕組み。小さなコマンドをパイプで繋いで仕事をこなすUNIX文化を体現する。地味だが、サーバー運用や自動化の現場で今も毎日使われ続けている。
AWK言語
テキストを行・列として処理するのに特化した小さな言語。Unixの定番ツールで、ログ処理やデータ整形に今も使われる。
スティーブ・ウォズニアック人物
Apple IIを一人でほぼ設計したエンジニア。限られた部品で巧妙な回路を組む技に優れ、ハードもソフトも自作する「ハッカー」の理想像とされる。技術そのものを面白がる姿勢は、ものづくりの原点を思い出させる。
WordStarソフト
初期に広く普及したワープロソフト。キーボードだけで文章を編集する操作体系を確立し、多くの物書きに使われた。一部の作家が今も愛用していることでも知られる、息の長いソフト。
x86アーキテクチャハード
Intel 8086に始まるCPU命令セットの系統。IBM PCに採用されて以降、PC市場の事実上の標準となり、後方互換を保ちながら現在まで拡張され続けている。長く生き残った「枯れて強い」アーキテクチャの代表。
VisiCalcソフト
世界初の本格的な表計算ソフト。数字を入れ替えると関連する計算が一斉に更新される仕組みが画期的で、これ目当てにApple IIを買う人が続出した。「これがやりたいから機械を買う」キラーソフトの元祖。
WordPerfectソフト
DOS時代に広く使われたワープロソフト。独特のキー操作と「画面に書式記号を表示する」機能で知られ、Word普及前の定番だった。
dBASEソフト
初期のパソコン向けデータベース管理ソフト。独自のコマンド言語を持ち、業務アプリ開発の定番として広く使われた。多くの互換製品(xBase)を生んだ。
ネットニュースWeb文化
NNTP/Usenetによる分散型の電子掲示板網。Webより前の時代の議論・情報共有の場で、ネット文化の原型を作った。
クライアントサーバ概念
サービスを提供する側(サーバ)と利用する側(クライアント)に役割を分けて処理する仕組み。Webもメールもこのモデルでできており、ネットワークを使うシステムの基本構造として広く根づいた考え方。
IBM PC (5150)ハード
IBMが発売した最初のパーソナルコンピュータ。仕様を公開したオープンな設計だったため互換機(PC/AT互換機)が大量に生まれ、x86とMS-DOSを軸にした巨大なPCエコシステムの起点になった。
PC-8801ハード
NECの8ビットパソコン。日本のホビーパソコン市場で広く普及し、初期の国産PCゲームや同人ソフトの主戦場になった。海外のC64に対する、日本のホームコンピュータ文化の中心の一つ。
レーザーディスクハード
大きな円盤に映像を記録した光ディスク。高画質を売りにしたが、DVDの登場で姿を消した先駆的メディア。
MS-DOSOS
マイクロソフトがIBM PC向けに提供したコマンドライン方式のOS。文字を打ってコンピュータを操作する時代を象徴し、後のWindowsの土台になった。今もWindowsの「コマンドプロンプト」にその面影が残る。
Commodore 64ハード
世界で最も売れた家庭用パーソナルコンピュータとも言われる8ビット機。安価で音と映像に強く、欧米のデモシーンやゲーム文化を育てた。日本では馴染みが薄いが、海の向こうでは多くの人の「最初のコンピュータ」だった。
PC-9801ハード
NECの16ビットパソコンで、長らく日本のPC市場で圧倒的なシェアを握った。独自規格ながら膨大なソフト資産を抱え、「98(キュウハチ)」の愛称で親しまれた。Windows/DOS-V互換機の波に飲まれるまで、日本のビジネスとゲームを支えた。
Shift_JIS規格
日本語をパソコンで扱うために広く使われた文字コード。Windowsや多くの国産ソフトで標準的に使われ、日本のデジタル文書を長く支えた。今もレガシーなファイルや古いソフトの中で出会う、文字化けの背景にもなる規格。
SMTP規格
電子メールを送るための通信規約。インターネット黎明期に定められ、四十年以上ほとんど形を変えずに使われ続けている。地味だが極めて息の長い規格で、今日のメールも基本はこの上で配送されている。
Turbo Pascalソフト
Borland社が出した統合開発環境つきのPascalコンパイラ。エディタとコンパイラを一体化し、極めて高速なコンパイルと安価さで一時代を築いた。後の統合開発環境の原型のひとつ。
Lotus 1-2-3ソフト
表計算・グラフ・データベースを統合した表計算ソフト。IBM PC時代に絶大なシェアを誇り、ビジネス用パソコン普及の原動力となった。後にExcelに置き換えられていった。
ファミリーコンピュータハード
任天堂の8ビット家庭用ゲーム機。安価で高い表現力を持ち、日本の家庭用ゲーム市場を一気に築いた。コントローラの方向キー+ボタンという操作系は、その後の家庭用ゲーム機の基本形になった。
MSXハード
アスキーとマイクロソフトが提唱した、各社共通仕様の家庭用パソコン規格。安価でメーカーをまたいでソフトが動く統一規格として、子供のプログラミング入門機にもなった。日本発の規格として海外にもファンが多い。
Apple Lisaハード
Appleが出したGUI搭載の高価なパソコン。商業的には失敗したが、Macintoshへ続く道を開いた。
MS-DOS(PC-98版)OS
PC-9801上で広く使われた日本語環境のMS-DOS。漢字を扱う独自の工夫を重ねながら、国産PCのビジネスとゲームを長く支えた。海外のDOS文化とは少し違う、日本独自のコマンドライン時代を形作った。
TCP/IP規格
世界中のネットワークを相互に接続するための通信規約。データを小さな単位に分けて届ける仕組みで、異なる機械やネットワークをつなぐ共通言語となり、インターネットそのものを成り立たせている。
DNS規格
人が覚えやすいドメイン名を、機械が使うIPアドレスに変換する仕組み。インターネットの電話帳とも呼ばれ、私たちが数字を意識せずサイトへたどり着けるのはこの裏方のおかげ。ネットの根幹を支える分散システム。
MIDI規格
電子楽器どうしを繋ぐ演奏データの規格。音そのものでなく演奏情報を送る方式で、DTM文化の土台を作った。
Macintosh System (Classic Mac OS)OS
Appleが初代Macintosh向けに作ったGUI中心のOS。マウスとアイコン、デスクトップという操作を一般に広めた先駆けで、その後のパソコンの使い方の標準を形づくった。Mac OS Xへの移行まで長く使われた。
TRON(BTRON/ITRON)OS
坂村健が主導した国産のOS構想。とくに組み込み向けのITRONは家電や機器の中で広く使われ、表に出ないまま日本の製品を支え続けた。PC向けのBTRONは普及しなかったが、思想は今も語り継がれている。
Objective-C言語
CにSmalltalk風のオブジェクト指向を足した言語。NeXT、そしてAppleに採用され、長らくMacやiPhoneアプリ開発の中心言語だった。独特の角括弧記法を持ち、Swift登場まで一時代を築いた。
ペイント(MS Paint)ソフト
Windowsに標準で付属する素朴なお絵描きソフト。本格的な機能はないが、誰のPCにも必ずあるという気軽さで、多くの人の初めての画像編集体験になった。ドット単位で絵を打つ原始的な楽しさが今も残る。
CD-ROMハード
音楽CDの技術を流用した、大容量の読み出し専用メディア。フロッピーの数百倍の容量で、音声や動画を含むソフトやゲームの配布を可能にし、マルチメディア時代を切り開いた。
ARMアーキテクチャハード
消費電力の小ささを強みとするCPU命令セットの系統。スマートフォンやタブレットのほぼすべてに採用され、近年はPCやサーバーにも広がった。モバイル時代の主役となったアーキテクチャ。
65C816ハード
MOS 6502を16ビットに拡張したCPU。1984年に設計が完了し1985年に市場へ出た。8ビットの6502コードとの互換性を保ちながら16ビット処理を可能にし、スーパーファミコンやApple IIGSに採用された。6502の系譜を16ビット時代へ橋渡しした一台。
Windows 1.0OS
MS-DOS上で動くGUIシェルとしてのWindowsの最初期版。ウィンドウやマウス操作を持ち込んだが当時は性能が追いつかず普及しなかった。後に大成功するWindowsシリーズの、ぎこちない第一歩。
C++言語
ビャーネ・ストロヴストルップがC言語にオブジェクト指向などの機能を加えて作った言語。性能と抽象度を両立でき、ゲーム・ブラウザ・各種アプリの基盤として広く使われている。Cとの互換を保ちながら巨大に育った言語。
パソコン通信Web文化
インターネット普及前に、電話回線でホスト局に接続して掲示板やメールを使った通信形態。ニフティサーブやPC-VANが有名。
Erlang言語
電話交換機の開発から生まれた言語。並行処理と高い耐障害性に強く、大規模なメッセージ処理システムで使われる。
DATハード
デジタル録音できるカセットテープ規格。高音質だが普及は限定的で、後にデータバックアップ用途で使われた。
PCエンジンハード
NECとハドソンの家庭用ゲーム機。小型で高い表現力を持ち、CD-ROMを早くから採用したことで知られる。
OS/2OS
IBMとマイクロソフトが共同で開発したPC用OS。技術的には優れていたが、Windowsの台頭と販売戦略の差で主流になれなかった。「もう一つあり得た未来」として語られることの多い、敗れたOSの代表格。
MINIXOS
教育用に作られた小さなUNIX系OS。そのソース公開が、若き日のLinus TorvaldsにLinux開発を促したことで知られる。
Perl言語
ラリー・ウォールが作った、テキスト処理に強いスクリプト言語。正規表現を手軽に扱え、初期のWeb(CGI)やシステム管理で広く使われた。「インターネットの接着剤」と呼ばれ、動的なWebの黎明期を支えた。
GIF規格
256色までの画像とパラパラ漫画のようなアニメを扱える画像フォーマット。容量が小さく、初期のWebサイトのアイコンや「工事中」アニメで大量に使われた。動く小さな画像という文化を作った、懐かしさの象徴。
ISO-8859-1(Latin-1)プロトコル
ASCIIに西欧言語のアクセント記号などを加えた1バイトの文字コード。英語に加えてフランス語やドイツ語などをカバーし、ISO/IEC 8859シリーズの代表として広く使われた。
メガドライブハード
セガの16ビット家庭用ゲーム機。海外ではGenesisの名で大ヒットし、スーパーファミコンとしのぎを削った。アーケード由来の処理性能とソニックに代表される高速感が持ち味で、当時の「ゲーム機戦争」を象徴する一台。
Tcl/Tk言語
組み込みやすいスクリプト言語Tclと、GUI部品ツールキットTk。手軽にGUIアプリを作れる組み合わせとして長く使われた。
ゲームボーイハード
任天堂の携帯型ゲーム機。性能を抑え白黒画面にした代わりに低消費電力と低価格・頑丈さを実現し、携帯ゲーム機の市場を決定づけた。枯れた技術を組み合わせて大成功した設計の代表例とされる。
World Wide WebWeb文化
ティム・バーナーズ=リーがCERNで考案した、文書同士をリンクでつなぐ仕組み。URL・HTTP・HTMLという三つの土台を定め、誰もが情報を公開し行き来できる現在のWebの原型を作った。
ティム・バーナーズ=リー人物
World Wide Webを考案したイギリスの計算機科学者。CERN在籍中にURL・HTTP・HTMLを設計し、それを特許で囲わず無償で公開した。Webが誰のものでもない共有物として広がったのは、この決断によるところが大きい。
Photoshop 1.0ソフト
Adobeの画像編集ソフトの最初のバージョン。写真をデジタルで加工するという作業を一般に広め、「フォトショ」という言葉が画像加工そのものを指すまでになった。創作と編集の道具の定番。
スーパーファミコンハード
任天堂の16ビット家庭用ゲーム機。豊かな色数と拡大縮小・回転機能で当時の表現力を大きく広げた。ROMカートリッジは暗号化されておらず平文で読めたため、後年のROM解析・改造文化が育つ土壌になった。
ゲームギアハード
セガの携帯ゲーム機。カラー液晶を売りにしたが、電池消費の激しさなどでゲームボーイに及ばなかった。
Haskell言語
純粋関数型プログラミング言語。遅延評価と強力な型システムを持ち、研究と実務の両面で関数型の考え方を広めた。
Vimソフト
viを継承した、キーボードだけで高速に編集できるテキストエディタ。モードを切り替えて操作する独特の流儀は習得が難しいが、慣れると手放せなくなる。サーバー上での編集など、今も現役で使われ続ける道具。
IDA(IDA Pro)ソフト
ベルギーのHex-Rays社が開発・販売する、商用リバースエンジニアリングの業界標準ツール。実行ファイルを逆アセンブルして解析する分野で長く事実上の定番だった。原型は1991年にIlfak Guilfanovが書いたDOS用ツールで、後に商用の「IDA Pro」へと育った。高機能版は年間数十万〜数百万円と高額だが、機能を絞った無料版「IDA Free」も提供されている。
LinuxOS
リーナス・トーバルズが学生時代に公開したUNIX系のOSカーネル。世界中の開発者が協力して育てるオープンソースの代表例となり、サーバーやスマートフォン(Android)など、いまや見えない所で世界を支えている。
Python言語
グイド・ヴァンロッサムが作った、読みやすさを重視した汎用スクリプト言語。シンプルな文法と豊富なライブラリで、Web・データ分析・機械学習まで幅広く使われ、現在もっとも広く学ばれる言語の一つになった。
Visual Basic言語
マイクロソフトが作った、画面を部品で組み立てながらプログラムできる開発環境付き言語。ドラッグ&ドロップでWindowsアプリを手軽に作れたことで、多くの人にプログラミングの入口を提供した。社内ツールの定番でもあった。
HTMLWeb文化
Webページの構造を記述するためのマークアップ言語。見出しや段落、リンクや画像をタグで表す素朴な仕組みで、誰でも書ける手軽さがWebの爆発的な普及を支えた。今もWebの土台として進化を続けている。
リーナス・トーバルズ人物
学生時代にLinuxカーネルを作り公開したプログラマ。世界中の開発者が協力して育てるオープンソース開発のあり方を体現し、バージョン管理システムGitの作者でもある。
Unicode規格
世界中の文字を一つの体系で扱うための文字コード規格。日本語・中国語から絵文字まで、あらゆる文字に番号を与えることで、言語をまたいだ情報のやり取りを可能にした。文字化けの時代に終止符を打とうとした試み。
HTTP規格
WebブラウザとサーバーがWebページをやり取りするための通信規約。「ください」「どうぞ」という素朴な要求と応答の積み重ねでWeb全体が動いている。普段は意識されないが、すべてのWeb閲覧の裏で働く土台の取り決め。
CJK統合漢字概念
中国(C)・日本(J)・韓国(K)で由来が同じで形も似た漢字を、Unicode上で同じ番号にまとめたもの。限られた領域に膨大な漢字を収めるための工夫だが、国ごとの字形の違いをめぐって論争を呼んだ。
六角大王ソフト
線画を描くだけで立体を作れる、独自の発想で知られた国産3Dモデリングソフト。2次元のドローツールと同じ要領で描いた絵から、左右対称性をもとに奥行きを自動計算して3D形状を起こす。1990年の雑誌掲載BASICプログラムに始まり、PC-9801版・Macintosh版を経てWindows版・製品版「六角大王Super」へ発展。人体モデリングに強く、キオ式初音ミクなどMMDのモデル作成にも使われ、後のVTuber文化の土台を下支えした。
RPGツクールソフト
プログラミングなしでRPGを制作できるツール。多くの人が初めてゲームを作る入口となり、フリーゲーム文化の土台を築いた。
MD(ミニディスク)ハード
ソニーが出した小型の光磁気記録メディア。録音できる音楽メディアとして普及したが、フラッシュメモリ時代に消えた。
Windows 3.1OS
MS-DOSの上で動いたグラフィカルな環境。商業的に大きく成功し、PCにGUIを一般家庭・オフィスへ広めた版。日本語版とともに国内でも普及し、Windows 95へ至る道を整えた、過渡期の重要な一枚。
SolarisOS
Sun MicrosystemsのUNIX系OS。サーバ用途で高い信頼性を誇り、ZFSやDTraceなど先進機能を生んだ。
Plan 9OS
ベル研究所がUnixの次として作った研究OS。「すべてはファイル」を徹底し、分散の思想で後世に影響を与えた。
JPEG規格
写真などの画像を、見た目をあまり損なわずに小さく圧縮する画像フォーマット。回線も記憶容量も限られた時代に、画像を扱いやすくしてWebやデジカメの普及を支えた。今も最も身近な画像形式の一つ。
UTF-8規格
Unicodeを可変長で表す符号化方式。ASCIIと互換で効率がよく、現在のWebで事実上の標準となっている。
OpenGL規格
クロスプラットフォームな2D/3DグラフィックスのAPI規格。ゲームやCADなど幅広い分野で長く使われている。
Apple Newtonハード
Appleの携帯情報端末(PDA)。手書き認識を売りにしたが時代に早すぎ、後のスマートデバイスを予感させた失敗作。
FreeBSDOS
UNIXの流れをくむオープンソースOS。安定性に定評があり、サーバーやネットワーク機器の裏側で長く使われてきた。Linuxほど目立たないが、堅実な技術として今も支持される、もう一つのUNIX系の系譜。
Lua言語
軽量で組み込みやすいスクリプト言語。ゲームやアプリの拡張用に広く採用され、設定やMOD記述の定番となった。
MosaicWeb文化
文章と画像を同じ画面に並べて表示できた、初期のGUI Webブラウザ。それまで専門家のものだったWebを一般の人にも見やすくし、Webが爆発的に広まるきっかけになった。後のNetscapeへとつながる。
MP3規格
音楽ファイルを人間の耳に分かりにくい部分を削って小さく圧縮する音声フォーマット。回線が細かった時代に音楽をネットでやり取りできるようにし、デジタル音楽文化を一気に押し広げた。
ISO-2022-JPプロトコル
電子メールで日本語をやり取りするために使われた文字コード。7ビットの範囲だけで日本語を送れるよう設計され、インターネット黎明期のメール環境で確実に文字を届ける役割を担った。
Blender 最古ソースソフト
現存する最古のBlenderのソースコード。中心となるblender.cはわずか80バイトほどしかなく、後に巨大な3D制作ソフトへ育つソフトの「誕生の日」を読める貴重な記録。1994年1月2日のソースとして知られる。
Susieソフト
プラグインを足すことで多様な画像形式を表示できた、定番の国産画像ビューア。「Susieプラグイン」という拡張の仕組みが広まり、他のソフトでも画像読み込みに流用されるなど、画像まわりの文化に大きな影響を残した。
Tera Termソフト
日本発のターミナルエミュレータ。telnet/SSH接続やマクロ機能を備え、サーバ管理や組み込み開発の現場で長く定番として使われている。
PlayStation(初代)ハード
ソニーの家庭用ゲーム機。CD-ROMを採用して3D表現と大容量のゲームを普及させ、ゲームを子供のものから幅広い層のものへ広げた。カートリッジから光ディスクへ、家庭用ゲームの世代交代を決定づけた。
Zipドライブハード
フロッピーより大容量のリムーバブルディスク。大きなファイルの持ち運び手段として一時広まったが、CD-RやUSBに押された。
セガサターンハード
セガの32ビット家庭用ゲーム機。2D性能に優れ、独特のアーケード移植やマニア向けタイトルで根強い人気を持つ。
Netscape NavigatorWeb文化
1990年代のWebを代表したブラウザ。多くの人が初めてインターネットに触れた窓口で、JavaScriptやクッキーなど今に続く技術もここから生まれた。後にInternet Explorerとの「ブラウザ戦争」を繰り広げた。
ジオシティーズWeb文化
無料で個人のホームページを作れたサービス。住所のような番号で区画が割り当てられ、趣味のサイトが街のように立ち並んだ。多くの人の最初の自作サイトの舞台であり、その閉鎖は個人サイト文化の一つの区切りとなった。
AmazonWeb文化
オンライン書店として始まり、あらゆる物を売る巨大ECへと成長した企業・サービス。レビューやおすすめの仕組みでネット通販を一般化させ、後にクラウド事業AWSで世界のインフラも支えるようになった。
WinRARソフト
.rar形式を扱える定番の圧縮・解凍ソフト。試用期間が終わっても使い続けられる「永遠の試用版」として有名で、半ば伝説的に親しまれた。世界中のWindows PCに入っていた、もう一つの圧縮ソフトの代表。
RealPlayerソフト
初期のインターネット上でストリーミング再生を実現したメディアプレイヤー。回線が細い時代に音声・動画を逐次再生できることで広まった。
Operaソフト
ノルウェー発のWebブラウザ。タブブラウズやマウスジェスチャなど先進機能を早くから取り入れ、軽量さで根強い支持を得た。
Windows 95OS
スタートメニューやタスクバーを導入し、一般家庭にPCを大きく広げたOS。発売は社会現象になり、インターネットの普及とも重なって「家にパソコンがある」時代の象徴になった。
BeOSOS
マルチメディア処理を重視して、ゼロから設計された先進的なOS。動作が軽快で熱心なファンを生んだが、商業的には広がらず姿を消した。今もオープンソースの後継(Haiku)として復元・継承が続く、惜しまれたOSの代表。
Java言語
サン・マイクロシステムズが開発した、「一度書けばどこでも動く」を掲げた言語。仮想マシン上で動く仕組みで環境差を吸収し、企業システムやAndroidアプリの基盤として広く普及した。
JavaScript言語
Netscapeのブラウザに組み込むために、ごく短期間で作られたスクリプト言語。Webページに動きを与える言語として広まり、いまやブラウザだけでなくサーバーまで動かす、Webに不可欠な言語へと育った。
Ruby言語
まつもとゆきひろ(Matz)が作った、書いていて楽しいことを重視した国産のスクリプト言語。後にWebフレームワークRuby on Railsの登場で世界的に広まった、日本発の代表的プログラミング言語。
PHP言語
HTMLに直接書ける手軽さでWebアプリ開発に広く使われたサーバーサイド言語。雑多な作りと言われつつも導入の容易さで爆発的に普及し、WordPressをはじめ膨大なサイトを支えた。Web黎明期の動的サイトを語るに欠かせない。
Delphi言語
Borlandが出したObject Pascalベースの統合開発環境。ビジュアルにWindowsアプリを組める手軽さで、業務開発に広く使われた。
Internet ExplorerWeb文化
マイクロソフトのWebブラウザ。Windowsに標準搭載されて一時はブラウザ市場をほぼ独占した。独自仕様も多く後年は互換性の悩みの種になったが、長く使われ、2022年に役目を終えた。
ICQソフト
初期に広まったインスタントメッセンジャー。番号で相手を識別し、リアルタイムに短い文章をやり取りする文化を一般に広めた。後のチャット・メッセージアプリの先駆けとなったソフト。
GIMPソフト
無償で使える高機能な画像編集ソフト。Photoshopの代替を目指したオープンソースプロジェクトで、レイヤーやフィルタなど本格的な機能を備える。お金をかけずに本気の画像編集ができる選択肢を広く提供してきた。
Internet Archiveソフト
Webページや書籍・ソフトを大規模に保存している非営利のデジタル図書館。Wayback Machineで過去のサイトを遡れることで知られる。消えていく情報を残すという、ネット文化のもう一つの良心とも言える存在。
Becky! Internet Mailソフト
日本製のメールソフト。軽快さと細かな振り分け・カスタマイズ性で長く愛用された定番。シェアウェア文化の代表例のひとつ。
IrfanViewソフト
非常に軽量な画像ビューア。膨大な形式に対応し、起動の速さと簡易編集で長く定番として使われ続けている。
NINTENDO64ハード
任天堂の64ビット家庭用ゲーム機。本格的な3Dゲームとアナログスティック、4人同時プレイを家庭に持ち込んだ。ROMカートリッジ最後の主力世代で、暗号化されたメディアにより吸い出しはSFCより難しくなった。
USBハード
周辺機器をPCにつなぐための統一規格。それまで機器ごとにバラバラだった端子を一本化し、抜き差しだけで使える手軽さを実現した。キーボードからストレージ、充電まで担う、現代の事実上の標準コネクタ。
Palmハード
手のひらサイズの携帯情報端末(PDA)。手書き入力Graffitiと手軽さで普及し、スマホ前夜の携帯端末を代表した。
HSP言語
Hot Soup Processor。日本発の初心者向けプログラミング言語。手軽にWindowsアプリやゲームが作れ、多くの人の「最初の言語」になった。
VBScript言語
MicrosoftのVisual Basic系スクリプト言語。Windowsの自動化やWebページの制御に使われたが、後にPowerShell等に置き換えられた。
Adobe FlashWeb文化
Web上でアニメーションやゲーム、動画を動かすために広く使われた技術。個人制作のFlash動画やゲームが集まる文化を生み、賑やかなWebの一時代を作った。セキュリティと標準化の流れの中で2020年に終了した。
Yahoo! JAPANWeb文化
人が手作業でサイトを分類した「ディレクトリ型」検索から始まった、日本最大級のポータルサイト。トップページに情報を詰め込むスタイルで、多くの人にとってのインターネットの入口だった。検索が機械任せになる前の時代の象徴。
PNG規格
可逆圧縮と透過に対応した画像形式。特許問題のあったGIFの置き換えとして生まれ、Webで広く使われる。
UTF-16プロトコル
Unicodeを16ビット単位で表す符号化方式。基本的な文字は2バイト、それを超える文字はサロゲートペアという2つの組で表す。WindowsやJava、JavaScriptの内部処理で使われている。
サロゲートペア概念
16ビットでは収まりきらない文字を、2つの16ビットの組み合わせで表すUnicodeの仕組み。これにより表現できる文字数が約111万まで広がり、膨大な漢字や絵文字を扱えるようになった。
Winampソフト
MP3再生で一世を風靡した音楽プレイヤー。見た目を自由に着せ替えるスキン機能が人気で、自分のPCを飾る楽しさを広めた。MP3とともにあった、ネット音楽黎明期の象徴的ソフト。
Snes9xソフト
スーパーファミコンのソフトをPC上で動かすエミュレータ。正確なエミュレーションと使いやすさから定番として親しまれ、レトロゲーム保存やROM解析・デバッグの現場でも活躍する。当時の機械を今の環境で動かす橋渡し役。
Netscape Communicatorソフト
Netscape社のブラウザにメール等を統合したスイート。ブラウザ戦争のさなかに登場し、後にソースが公開されMozilla/Firefoxの源流となった。
FFFTPソフト
日本製のFTPクライアント。個人サイト全盛期にファイル転送の定番として広く使われた。後にオープンソース化され引き継がれている。
AviUtlソフト
日本製の無料の動画編集・加工ソフト。プラグインで大きく拡張でき、ニコニコ動画など投稿文化を技術面で支えた立役者。
Stirlingソフト
世紀末に広く使われた、定番のバイナリエディタ。ファイルの中身を16進数で直接眺めて書き換えられる。並んだ数字の中に文字列やパスといった「人間が読める痕跡」が浮かび上がる瞬間に、低レイヤの面白さが詰まっている。
サクラエディタソフト
日本製のオープンソースのテキストエディタ。Windowsで軽快に動き、正規表現や強調表示を備え、多くの開発者・物書きに長く使われてきた。
吉里吉里ソフト
日本製のノベルゲーム制作エンジン。スクリプトで分岐や演出を記述でき、同人ビジュアルノベル文化を技術面で支えた。
ドリームキャストハード
セガ最後の家庭用ゲーム機。早くからネット接続機能を備え、時代を先取りしたが商業的には振るわなかった。
Windows 98OS
Windows 95を改良し、インターネット利用を前提に作られた家庭向けOS。USB対応も進み、家庭でネットに繋ぐのが当たり前になりつつある時代を支えた。多くの人にとって「初めて家でネットをした」OSでもある。
ActionScript言語
Adobe Flash上で動くプログラミング言語。Webのアニメやゲームを動かし、Flash全盛期を支えたが、Flashの終焉とともに役目を終えた。
Google 検索Web文化
リンクのつながりからページの重要度を測る仕組みで、Web検索の精度を一気に高めた検索エンジン。情報を「探す」体験を一変させ、SEOという考え方そのものを生み出した。
XML規格
タグで構造を表すデータ記述言語。設定や文書、データ交換に広く使われ、多くの派生規格を生んだ。
オープンソース概念
ソースコードを公開し、誰でも自由に使い・改変し・再配布できるようにするソフトウェアのあり方。みんなで協力して育てる開発スタイルを広め、LinuxやWebの土台を支える文化になった。
NScripterソフト
日本製のノベルゲーム制作ツール。軽量なスクリプトで動き、多くの同人ノベルゲームに使われた。
7-Zipソフト
オープンソースの圧縮・解凍ソフト。高圧縮の7z形式と多形式対応で、無料の定番アーカイバとして広く使われている。
PuTTYソフト
Windows向けの軽量なSSH/telnetクライアント。サーバ管理者に長く使われ続けている定番ツール。
ワンダースワンハード
バンダイの携帯ゲーム機。ゲームボーイの開発者が関わり、省電力と独特の縦持ち対応で知られる。
2ちゃんねるWeb文化
匿名で書き込める巨大掲示板。日本のネット文化の中心地となり、独特の言い回しやアスキーアート、スレッド文化を数多く生んだ。今のネットスラングや掲示板文化の源流の一つ。
ブログWeb文化
日記や記事を時系列で手軽に公開できる仕組みと文化。HTMLを書けなくても文章を発信でき、個人サイトより気軽に書ける場として広まった。SNSに主役を譲った後も、まとまった文章を残す場所として生き続けている。
RSSWeb文化
サイトの更新情報を配信するための仕組み。専用のリーダーに登録しておけば、巡回しなくても新着がまとまって届いた。SNSのタイムラインが普及して目立たなくなったが、自分で情報源を選ぶ思想は今も支持されている。
絵文字Web文化
日本の携帯電話で生まれた小さな絵記号。後にUnicodeに採用され、世界中のコミュニケーションに広がった。
仮想化概念
一台の物理的な機械の上で、複数の仮想的なコンピュータを動かす技術。ハードを効率よく使えるようにし、後のクラウドやサーバー運用の基盤になった。
Lunar Magicソフト
『スーパーマリオワールド』のステージ改造に特化した、海外発の定番ツール。ROMの内部データを読み解いてマップやグラフィックを編集でき、長年にわたり世界中のマリオ改造(ハック)文化を支えてきた。特定の一作に深く根を張った、解析ツールの一つの到達点。
WinMXソフト
かつて広く使われたP2Pファイル共有ソフト。ファイル交換文化の中心となったが、著作権問題の象徴ともなった。
Audacityソフト
無料・オープンソースの音声編集ソフト。録音・切り貼り・エフェクトが手軽にでき、podcastや動画制作の定番。
OpenOffice.orgソフト
無料のオフィススイート。商用Officeの代替として広まり、後にLibreOfficeへと主流が移っていった。
Windows 2000OS
NT系の業務向けWindows。安定性で高く評価され、後のXPへと続くNT系デスクトップの土台となった。
Windows MeOS
9x系最後の家庭向けWindows。安定性の評判は芳しくなく、短命に終わったが、9x系の幕引きを象徴する。
C#言語
マイクロソフトが.NET基盤向けに開発した言語。JavaやC++の良さを取り入れ、Windowsアプリやゲームエンジン(Unity)、業務システムなど幅広く使われている。現在も活発に進化を続けている言語。
個人サイト・アクセスカウンター文化Web文化
個人が手書きのHTMLで作るホームページと、訪問者数を表示するアクセスカウンターやキリ番文化が花開いた時代。Webがまだ大企業のものではなく、一人ひとりの「部屋」だった頃の手作りの空気が漂っていた。
VLC media playerソフト
ほぼあらゆる形式を追加コーデックなしで再生できるオープンソースのメディアプレイヤー。「困ったらVLC」の定番。
FileZillaソフト
無料・オープンソースのFTPクライアント。クロスプラットフォームで動き、現代のファイル転送の定番のひとつ。
Windows XPOS
安定性と使いやすさで広く愛された、マイクロソフトの定番OS。サポート終了後も長く使われ続け、企業や組み込み機器で「なかなか手放せないOS」の代表になった。
Mac OS XOS
AppleがUNIXを土台に作り直したMac向けのOS。安定したUNIX基盤と洗練された見た目を両立し、現在のmacOSへと続く長い系譜の起点になった。
WikipediaWeb文化
誰でも編集できる、巨大なオンライン百科事典。みんなで知識を持ち寄って育てるという発想を世界規模で実現し、調べ物のあり方を大きく変えた。集合知の代表例。
Wayback MachineWeb文化
Internet Archiveが運営する、過去のWebページを保存・閲覧できるサービス。消えてしまったサイトを当時の姿で遡れる点で、ネットの記憶装置とも呼べる。古い情報やリンク切れを追う作業では何度も助けられる存在。
SVG規格
拡大しても劣化しないベクター画像のXML形式。Web上の図やアイコンに広く使われる。
foobar2000ソフト
高度にカスタマイズできる軽量な音楽プレイヤー。音質重視・拡張性重視のユーザーに長く支持されている。
Media Player Classicソフト
軽量で多くの動画形式を再生できるフリーの動画プレイヤー。古いWindows Media Player風の見た目ながら、コーデックを揃えればほぼ何でも再生できることから定番として広く使われた。重い純正プレイヤーへの静かな抵抗。
Inkscapeソフト
無料・オープンソースのベクター画像エディタ。SVGを標準形式とし、Illustratorの代替として広く使われる。
Thunderbirdソフト
Mozillaによる無料・オープンソースのメールソフト。Firefoxの兄弟として登場し、長く定番のデスクトップメーラーとなっている。
Notepad++ソフト
Windows向けの軽量なテキストエディタ。多言語の構文強調やプラグインを備え、無料エディタの定番として広まった。
Scala言語
JVM上で動く、オブジェクト指向と関数型を融合した言語。大規模なデータ処理基盤などで採用された。
FacebookWeb文化
実名で人とつながることを基本にしたSNS。大学から始まり世界規模に広がり、個人がネット上に「もう一つの社会生活」を持つ時代を作った。SNSという言葉を一般化させた立役者の一つ。
mixiWeb文化
招待制で広がった日本初期のSNS。日記・足あと・コミュニティ機能で実名に近い交流を生み、ブログとTwitterのあいだの時代を象徴した。後発の海外SNSに押されたが、日本のソーシャル文化の原点の一つ。
Gitソフト
リーナス・トーバルズが作った分散型のバージョン管理ソフト。誰がいつ何を変えたかを記録し、大勢での共同開発を支える。GitHubなどとともに、現代のソフト開発に欠かせない道具になった。
F#言語
.NET上で動く関数型重視の言語。OCaml系の流れをくみ、簡潔な記述とデータ処理の強さを持つ。
YouTubeWeb文化
誰もが動画を投稿・共有できる動画サイト。個人が映像を世界に発信できるようにし、テレビとは違う新しい映像文化と、動画で生計を立てる人々を生んだ。
はてなブックマークWeb文化
気になったページをみんなで共有・コメントできる、日本のソーシャルブックマーク。多くブックマークされた記事が注目を集める仕組みで、日本のネット世論や話題の発信源として影響力を持った。技術記事の拡散経路としても定番。
Google マップWeb文化
ブラウザ上でぬるぬると動く地図サービス。ドラッグで移動・拡大できる操作感はWebアプリの可能性を世に示し、後の地図アプリの常識になった。航空写真やストリートビューも加わり、地図の使い方そのものを変えた。
Twitter(X)Web文化
短い文章をリアルタイムに投稿・拡散できるSNS。速報や雑談、個人の発信の場として広まり、ネット上の話題の流れ方を大きく変えた。後にXへ改称。
ニコニコ動画Web文化
動画の上に視聴者のコメントが流れる独特の仕組みを持つ、日本の動画サイト。みんなで同じ動画を見て盛り上がる一体感を生み、ボーカロイドや実況など多くのネット文化の発信源になった。
クラウドコンピューティング概念
サーバーや保存領域を自分で持たず、ネット越しに必要なだけ借りて使う仕組み。Amazonなどが提供を始め、自前の機械をそろえずにサービスを作れる時代を切り開いた。
iOSOS
AppleのiPhone向けOS。指で直接画面に触れる操作を一般に広め、スマートフォンの使い方の標準を作った。アプリを配信するApp Storeとともに、モバイル時代を切り開いた。
Windows VistaOS
派手な視覚効果と新セキュリティを導入したWindows。重さや互換性で不評も買い、7への橋渡し役となった。
MikuMikuDanceソフト
無料の3Dアニメーション制作ソフト。初音ミク等のモデルを躍らせる動画文化を生み、個人が3D映像を作る裾野を一気に広げた。
AndroidOS
Googleが主導する、Linuxを土台にしたスマートフォン向けOS。多くのメーカーが採用し、世界でもっとも使われるモバイルOSになった。手のひらの中でLinuxが動いている、という見方もできる。
GitHubWeb文化
Gitを使ったソースコードの共有・共同開発を支えるサービス。世界中の開発者がオープンソースを持ち寄る場となり、コードを公開して協力する文化を決定づけた。現代の開発に欠かせない基盤。
ブロックチェーン概念
取引記録を鎖のようにつなぎ、みんなで分散して持ち合うことで改ざんを防ぐ仕組み。ビットコインを支える技術として登場し、中央の管理者なしで信頼を作る発想で注目された。
Windows 7OS
Vistaの反省を踏まえ、安定性と使いやすさで広く支持されたWindows。長く定番OSとして使われ続けた。
Go言語
Googleが開発した、シンプルさと並行処理のしやすさを重視した言語。コンパイルが速く扱いやすいため、サーバーやクラウド基盤のソフトで広く採用されている。DockerやKubernetesもGoで書かれている。
LibreOfficeソフト
OpenOfficeから派生した無料・オープンソースのオフィススイート。文書・表計算・プレゼンを扱える。
Rust言語
メモリの安全性を保ちながら高速に動くことを目指して作られた言語。C/C++が抱えがちなバグを言語の仕組みで防げるため、OSやブラウザ、低レイヤの開発で支持を広げている。
InstagramWeb文化
写真と短い動画を中心にしたSNS。スマートフォンのカメラと相性がよく、見せる・映えるという価値観を広めた。文字より画像で伝えるネット文化を象徴するサービス。
Chrome OSOS
ブラウザを中心に据えた、Googleの軽量OS。アプリの多くをWeb上で完結させる発想で、安価なChromebookに搭載され教育現場などに広まった。「PCの仕事はブラウザの中へ」という流れを体現したOS。
Kotlin言語
JetBrainsが開発した、Javaと相互運用できる言語。簡潔で安全に書けることから、GoogleがAndroid開発の推奨言語に採用して一気に広まった。Javaの資産を活かしつつ書き心地を改善した言語。
OBS Studioソフト
無料・オープンソースの配信/録画ソフト。実況・ライブ配信文化を技術面で支え、事実上の標準となった。
Raspberry Piハード
手のひらサイズの安価なシングルボードコンピュータ。教育や電子工作のために生まれ、Linuxが動く本物のPCを数千円で触れるようにした。学びと自作の裾野を大きく広げた一台。
TypeScript言語
マイクロソフトが作った、JavaScriptに型の仕組みを加えた言語。大規模なWeb開発でミスを減らせるため急速に普及し、いまや多くのフロントエンド開発の標準的な選択肢になっている。
深層学習(ディープラーニング)概念
人間の脳を模した多層のネットワークで学習する手法。2012年の画像認識コンペでの圧勝をきっかけに一気に注目され、現代のAIブームの起点になった。
Dockerソフト
アプリとその動作環境をひとまとめに箱詰めして、どこでも同じように動かせるようにするソフト(コンテナ技術)。環境の違いに悩まされる問題を和らげ、クラウド時代の開発・運用を大きく変えた。
Swift言語
AppleがiOS/macOSアプリ開発のために作った言語。それまでのObjective-Cより書きやすく安全で、Apple製品向けアプリ開発の主役になった。
Visual Studio Codeソフト
マイクロソフトが公開した無料のコードエディタ。軽快さと豊富な拡張機能で急速に広まり、多くの開発者の標準的な作業道具になった。Web技術で作られている点も特徴。
TikTokWeb文化
短い縦型動画を次々に見せるSNS。おすすめが流れてくる仕組みが強力で、若い世代を中心に世界的に広まった。動画の消費の仕方そのものを変えた、2020年代を代表するサービス。
Transformer概念
Googleの研究者が発表した深層学習の構造。文の中でどの単語が重要かに「注意」を向ける仕組みで、長い文脈を扱えるようにした。これが後の大規模言語モデルや生成AIすべての土台になった。
大規模言語モデル(LLM)概念
膨大な文章を学習し、人間に近い文章を生成できるAIモデル。質問への回答や文章作成、プログラミング支援まで幅広くこなし、2020年代のAI活用の中心になった。
Ghidraソフト
アメリカのNSA(国家安全保障局)が長年自社開発し、2019年にオープンソースとして一般公開したリバースエンジニアリングツール。コンパイル済みの実行ファイルを逆アセンブル・逆コンパイルし、機械語の塊からプログラムの構造を読み解ける。無料でありながら商用のIDAに匹敵する機能を持ち、静的解析の定番として一気に普及した。
拡散モデル概念
ノイズだらけの状態から少しずつ整えて画像を生み出す仕組みのAI。テキストから絵を描く画像生成AIの中核技術となり、2022年以降の画像生成ブームを支えた。
ChatGPTソフト
OpenAIが公開した対話型のAIサービス。自然な文章で質問に答え、文章作成やプログラミングまでこなす。公開直後に爆発的に広まり、生成AIを一般の人々の日常に持ち込んだ象徴的な存在。
生成AI概念
文章・画像・音声などを新しく作り出すAIの総称。2022年のChatGPTや画像生成AIの登場で一気に広まり、創作や仕事のやり方を大きく揺さぶった。情報技術が一般の生活に最も近づいた現象の一つ。
マルチモーダルAI概念
文章だけでなく画像・音声なども一緒に扱えるAI。2023年に登場したGPT-4などが画像を理解できるようになり、AIが「読む」だけでなく「見る・聞く」へと広がった。生成AIが実用の幅を一気に広げた段階。
AIエージェント概念
指示を受けて自分で手順を考え、道具を使いながら仕事を進めるAI。単に答えるだけでなく「動いて成し遂げる」方向へAIが進んだ段階で、2024年以降に開発や業務での活用が広がった。