ティム・バーナーズ=リー
World Wide Webを考案したイギリスの計算機科学者。CERN在籍中にURL・HTTP・HTMLを設計し、それを特許で囲わず無償で公開した。Webが誰のものでもない共有物として広がったのは、この決断によるところが大きい。
時代背景
1989年3月、CERN在籍中のティム・バーナーズ=リーは、分散型の情報システムに関する提案書を書いた。提案書自身の言葉によれば、目的は「CERNの管理者に、世界規模のハイパーテキストシステムがCERNの利益になると理解させること」だった。CERNでは人の出入りが激しく、そのたびに情報が失われてしまうという問題を指摘し、解決策として相互にリンクされた分散型ハイパーテキストシステムの構築を提案していた。当初このシステムは「Mesh」という名前で呼ばれていたが、1990年に実際のコードを書く段階で「World Wide Web」と改名したと本人は述べている。1990年11月、CERNの同僚ロベール・カイユーとともに、正式な経営提案書「WorldWideWeb: Proposal for a HyperText Project」を提出した。
概要
1990年のクリスマスまでに、バーナーズ=リーはWebの基本概念であるHTML・HTTP・URLを定義し、最初のブラウザ兼エディタとサーバーソフトウェアを書き上げていた。1991年3月には、CERNの中央コンピュータ利用者向けに簡易な「ラインモード」ブラウザが提供された。同年8月、Usenetのニュースグループでソフトウェアの存在を告知し、物理学コミュニティを超えて関心が広がっていった。
現在
1993年4月30日、CERNはWorldWideWebのソースコードをロイヤリティ無料で公開し、フリーソフトウェアとした。Webの技術を特許で囲わず無償で公開したこの決断により、Webは誰のものでもない共有物として世界に広がっていった。
| 業績 | World Wide Web |
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関連項目
- World Wide Webティム・バーナーズ=リーがCERNで考案した、文書同士をリンクでつなぐ仕組み。URL・HTTP・HTMLという三つの土台を定め、誰もが情報を公開し行き来できる現在のWebの原型を作った。
- HTMLWebページの構造を記述するためのマークアップ言語。見出しや段落、リンクや画像をタグで表す素朴な仕組みで、誰でも書ける手軽さがWebの爆発的な普及を支えた。今もWebの土台として進化を続けている。
- HTTPWebブラウザとサーバーがWebページをやり取りするための通信規約。「ください」「どうぞ」という素朴な要求と応答の積み重ねでWeb全体が動いている。普段は意識されないが、すべてのWeb閲覧の裏で働く土台の取り決め。