リーナス・トーバルズ
学生時代にLinuxカーネルを作り公開したプログラマ。世界中の開発者が協力して育てるオープンソース開発のあり方を体現し、バージョン管理システムGitの作者でもある。
概要
1991年、フィンランドの大学生だった頃にLinuxカーネルを公開したプログラマ。1991年8月25日、Usenetのニュースグループ「comp.os.minix」に投稿した「趣味であり、GNUのように大きく本格的なものにはならない」という控えめな一文から始まった開発は、世界中の開発者が協力して育てるオープンソース開発のあり方を体現するものになった。最初のバージョン(Linux 0.01)は1991年9月17日にFTPサーバへアップロードされたことを、本人が2021年に振り返って確認している。
時代背景
2005年、Linuxカーネル開発チームが利用していた商用バージョン管理システム「BitKeeper」を巡るトラブルが起きた。本人はGitHub Blogのインタビューで「BitKeeperはオープンソースなら使っていいが、リバースエンジニアリングはできない、というものだった」と振り返る。開発者アンドリュー・トリッジェルがBitKeeperのプロトコルと通信するツールを作ったことが問題視され、BitKeeper無償利用のライセンスが打ち切られた。本人はこの経緯について「自分に合うものを作ろう、他の人がどう思うかは気にしない、と思った」と述べている。
小話
Gitの開発について本人は「最初の1週間で基本機能を完成させ、その後1週間でマージ機能を追加した」と振り返り、約10日間でカーネル開発に使える状態になったという。当初のコード量は約1万行だった。開発の構想自体は2004年11月〜12月頃から4か月ほど温めていたが、本格的な作業は2週間程度だったとしている。開発からわずか3〜4か月後、本人はGitのメンテナンスをJunio Hamanoに引き継いだ。その理由を「この人が3か月働くのを見てきて、もう自分がこのプロジェクトをメンテナンスしたいとは思わない」という、相手の判断力(「taste」)への信頼だったと語っている。
| 業績 | Linux・Git |
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関連項目
- Linuxリーナス・トーバルズが学生時代に公開したUNIX系のOSカーネル。世界中の開発者が協力して育てるオープンソースの代表例となり、サーバーやスマートフォン(Android)など、いまや見えない所で世界を支えている。
- UNIXベル研究所で生まれたOS。小さな道具を組み合わせて使う思想や、ファイルを中心とした設計が後の多くのOSに受け継がれた。C言語とともに育ち、現代のmacOSやLinuxにまでその系譜が続いている。
- Gitリーナス・トーバルズが作った分散型のバージョン管理ソフト。誰がいつ何を変えたかを記録し、大勢での共同開発を支える。GitHubなどとともに、現代のソフト開発に欠かせない道具になった。