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UNIX

ゆにっくすOS1969

ベル研究所で生まれたOS。小さな道具を組み合わせて使う思想や、ファイルを中心とした設計が後の多くのOSに受け継がれた。C言語とともに育ち、現代のmacOSやLinuxにまでその系譜が続いている。

年表

1969夏、ベル研究所でケン・トンプソンデニス・リッチーが中心となりUnixの開発を開始
1971開発の場がDEC PDP-11へ移る

概要

ベル研究所で生まれたOS。小さな道具を組み合わせて使う思想や、ファイルを中心とした設計が後の多くのOSに受け継がれた。

時代背景

2019年で開発開始から50周年を迎えた。人類が初めて月面に降り立ったのと同じ1969年の夏、ベル電話研究所のコンピュータ科学者たち――中心となったのはケン・トンプソンデニス・リッチー――が、当時既に古くなりつつあったDEC PDP-7というコンピュータを使い、新しいOSの構築を始めた。リッチーは後にこう説明している。「私たちが残したかったのは、単に良いプログラミング環境ではなく、その周りに仲間意識(フェローシップ)が形成されるようなシステムだった。リモートアクセス・タイムシェアリングマシンが提供する共同利用型コンピューティングの本質は、キーパンチの代わりに端末にプログラムを打ち込むことではなく、密接なコミュニケーションを促すことにあると、私たちは経験から知っていた」

種類・系譜

この新システムの開発を推進した中心人物はケン・トンプソンで、まもなく「Unix」と呼ばれるようになった。デニス・リッチーは、このシステムのために新しいプログラミング言語「C」を生み出した中心人物だった。1971年、開発の場はDEC PDP-11へと移った。

現在

C言語とその影響を受けた言語(C++C#Java)は、現代のプログラミング言語の中でも大きな存在感を持ち続けている。macOSやiOSなど、現在の多くのOSにUnixの系譜が生きている。Macのターミナルで「man roff」と打つと、Unixに由来する初期のテキスト整形プログラムのマニュアルを今でも見ることができる。

開発元ベル研究所
状況後継が現役

関連項目

  • C言語デニス・リッチーがUNIX開発のために作った汎用言語。ハードウェアに近い操作ができつつ移植性も高く、OSや組み込みなど低レイヤの定番として現在も使われ続けている。後の多くの言語の文法の祖でもある。
  • Linuxリーナス・トーバルズが学生時代に公開したUNIX系のOSカーネル。世界中の開発者が協力して育てるオープンソースの代表例となり、サーバーやスマートフォン(Android)など、いまや見えない所で世界を支えている。
  • EUC-JPUNIX系で広く使われた日本語文字コード。Shift_JISと並ぶ主要なエンコーディングで、Web黎明期にもよく見られた。
  • Vimviを継承した、キーボードだけで高速に編集できるテキストエディタ。モードを切り替えて操作する独特の流儀は習得が難しいが、慣れると手放せなくなる。サーバー上での編集など、今も現役で使われ続ける道具。
  • LF(ラインフィード)「改行(Line Feed)」を表す制御文字で、16進では 0A。元はタイプライターで紙を1行送る動作を指した。単独での改行コードとしてUNIX・Linux・macOSで採用されており、Windowsの CRLF と並ぶもう一つの主流。改行コードの違いはファイルのやり取りで地味につまずく原因になる。
  • ケン・トンプソンリッチーとともにUNIXを作り、その前身となるB言語やエディタの原型も手がけたプログラマ。実用的で美しいソフトウェアを生み出す名手として知られ、後にGoogleでGo言語の開発にも関わった。
  • シェルスクリプトUNIXのシェル(コマンド解釈器)への命令をまとめて書いて自動実行する仕組み。小さなコマンドをパイプで繋いで仕事をこなすUNIX文化を体現する。地味だが、サーバー運用や自動化の現場で今も毎日使われ続けている。
  • sedストリームエディタ。テキストを1行ずつ受け取り、置換や抽出を行うUnixの定番コマンド。スクリプトの中で重宝される。
  • SolarisSun MicrosystemsのUNIX系OS。サーバ用途で高い信頼性を誇り、ZFSやDTraceなど先進機能を生んだ。
  • デニス・リッチーC言語を作り、UNIXの開発を主導した計算機科学者。彼の作った言語とOSは半世紀後の現在もあらゆる機器の土台で動き続けており、現代のソフトウェアの基礎を築いた人物の一人。
  • Plan 9ベル研究所がUnixの次として作った研究OS。「すべてはファイル」を徹底し、分散の思想で後世に影響を与えた。
  • FreeBSDUNIXの流れをくむオープンソースOS。安定性に定評があり、サーバーやネットワーク機器の裏側で長く使われてきた。Linuxほど目立たないが、堅実な技術として今も支持される、もう一つのUNIX系の系譜。
  • Mac OS XAppleがUNIXを土台に作り直したMac向けのOS。安定したUNIX基盤と洗練された見た目を両立し、現在のmacOSへと続く長い系譜の起点になった。
  • MINIX教育用に作られた小さなUNIX系OS。そのソース公開が、若き日のLinus TorvaldsにLinux開発を促したことで知られる。
  • リーナス・トーバルズ学生時代にLinuxカーネルを作り公開したプログラマ。世界中の開発者が協力して育てるオープンソース開発のあり方を体現し、バージョン管理システムGitの作者でもある。

関連技術

出典