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Solaris

そらりすOS1992

Sun MicrosystemsのUNIX系OS。サーバ用途で高い信頼性を誇り、ZFSやDTraceなど先進機能を生んだ。

概要

Sun MicrosystemsのUNIX系OS。1982年に初版が公開されたSunOSを、AT&TのSVR4とBSD系の要素を組み合わせて作り直したSunOS 5.xが土台になっており、これが1992年に「Solaris 2.0」として改称された。サーバー用途での高い信頼性を武器に、DTrace(動的トレーシング)やZFS(先進的なファイルシステム)といった、後に他OSにも影響を与える技術を生み出した。

仕組み

DTraceは、Bryan Cantrill・Mike Shapiro・Adam Leventhalが開発した動的計測の仕組み。開発者自身の論文によれば、DTraceは稼働中の本番システムをユーザーレベル・カーネルレベルの両方で「絶対に安全な形」で計測でき、明示的に有効化しない限りシステムへの影響がゼロという特徴を持つ。カーネル内だけでも数万か所という計測点を持ち、C言語に似た専用の制御言語で条件と処理を記述できる。開発は2001年に始まり、2003年9月3日にSolarisカーネルへ統合、2005年1月31日にSolaris 10の中核機能として公開された。

小話

ZFSの統合作業は2005年10月31日(ハロウィン)に行われた。開発者ジェフ・ボンウィックは自身のブログで、この日がZFSにとって特別な日だと振り返っている——2001年10月31日にユーザーレベルの試作品が動き、2002年10月31日に初のカーネル内マウントに成功し、そして2005年10月31日にSolarisへの統合を果たしたという。統合直前の週末、分散拠点から集まったチームがカリフォルニア州メンロパークの会議室に機材を詰め込んで作業していたところ、ノートパソコンを1台つなげただけでブレーカーが落ちてしまい、電源室が施錠されていたため、正規の手続き・警備担当者への連絡・ホームデポでの延長コード購入という3方面の対策を同時に進めて乗り切った、という逸話を本人が綴っている。

関連項目

  • UNIXベル研究所で生まれたOS。小さな道具を組み合わせて使う思想や、ファイルを中心とした設計が後の多くのOSに受け継がれた。C言語とともに育ち、現代のmacOSやLinuxにまでその系譜が続いている。
  • FreeBSDUNIXの流れをくむオープンソースOS。安定性に定評があり、サーバーやネットワーク機器の裏側で長く使われてきた。Linuxほど目立たないが、堅実な技術として今も支持される、もう一つのUNIX系の系譜。
  • Linuxリーナス・トーバルズが学生時代に公開したUNIX系のOSカーネル。世界中の開発者が協力して育てるオープンソースの代表例となり、サーバーやスマートフォン(Android)など、いまや見えない所で世界を支えている。

関連技術

出典