Windows 3.1
うぃんどうずさんてんいちOS1992
MS-DOSの上で動いたグラフィカルな環境。商業的に大きく成功し、PCにGUIを一般家庭・オフィスへ広めた版。日本語版とともに国内でも普及し、Windows 95へ至る道を整えた、過渡期の重要な一枚。
概要
マイクロソフトが1992年4月6日にリリースした、MS-DOSの上で動くグラフィカルな環境。小売価格は149ドル。マルチメディア拡張によりサウンドカード・MIDI・CD Audioに対応し、Super VGA(800×600)モニターやモデム9600bpsまでサポートした。スケーラブルなTrueTypeフォントを導入し、OLE(オブジェクトリンク&埋め込み)機能の改良でアプリケーション間のコピー&ペーストも実現した。誤って再起動してしまわないよう、Ctrl+Alt+Delのキー入力を捕捉する仕組みも入っている。
時代背景
Windows 3.1のグラフィカルな見た目・操作性を巡っては、Appleがマイクロソフトを著作権侵害で提訴していた。この訴訟は最終的にマイクロソフトの勝訴に終わっている。Windows 3.1は前身のWindows 3.0を土台に、実質的にPCへGUIを一般家庭・オフィスへ広めた版として商業的に大きく成功した。
| 開発元 | Microsoft |
|---|---|
| 基盤 | MS-DOS上で動作 |
関連項目
- MS-DOSマイクロソフトがIBM PC向けに提供したコマンドライン方式のOS。文字を打ってコンピュータを操作する時代を象徴し、後のWindowsの土台になった。今もWindowsの「コマンドプロンプト」にその面影が残る。
- Windows 95スタートメニューやタスクバーを導入し、一般家庭にPCを大きく広げたOS。発売は社会現象になり、インターネットの普及とも重なって「家にパソコンがある」時代の象徴になった。
- CP/Mゲイリー・キルドールが作った、初期8ビットマイコン向けの定番OS。多くのビジネスソフトが動き、パソコン用OSの事実上の標準だった。IBM PC向けOSの座をMS-DOSに奪われた逸話は、業界史でよく語られる。
- MS-DOS(PC-98版)PC-9801上で広く使われた日本語環境のMS-DOS。漢字を扱う独自の工夫を重ねながら、国産PCのビジネスとゲームを長く支えた。海外のDOS文化とは少し違う、日本独自のコマンドライン時代を形作った。
- OS/2IBMとマイクロソフトが共同で開発したPC用OS。技術的には優れていたが、Windowsの台頭と販売戦略の差で主流になれなかった。「もう一つあり得た未来」として語られることの多い、敗れたOSの代表格。