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ケン・トンプソン

けんとんぷそん人物1969

リッチーとともにUNIXを作り、その前身となるB言語やエディタの原型も手がけたプログラマ。実用的で美しいソフトウェアを生み出す名手として知られ、後にGoogleでGo言語の開発にも関わった。

概要

デニス・リッチーとともにUNIXを開発したプログラマ。本人の1984年チューリング賞受賞講演によれば、UNIXの前身となるB言語やエディタの原型も手がけている。1983年、リッチーと共同でチューリング賞を受賞した。本人は受賞講演の冒頭で「UNIXは業界全体が中央集権的なメインフレームから自律的なミニコンピュータへ移行する流れに乗って広まった」と述べ、この栄誉は技術的功績と同じくらい「タイミングと巡り合わせ」によるものだと謙遜している。

小話

受賞講演で本人はリッチーとの共同作業についてこう振り返っている——「私たちの協力は美しいものだった。10年間一緒に仕事をしてきて、作業の行き違いは1度しか覚えていない。その時、私たちが同じ20行のアセンブリ言語プログラムを書いていたことに気づいた。ソースを比較すると、一字一句まったく同じだったので驚いた」。本人は自らを「プログラマ」と呼び、「確定申告の職業欄にはそう書いている」と述べている。

現在

受賞講演で本人が語った「トロイの木馬」の実演(コンパイラ自体に検出困難な仕掛けを仕込む攻撃)の結論として、「自分がまったく一から作ったのでないコードは信頼できない。ソースレベルの検証や精査では、信頼できないコードの使用から身を守ることはできない」と述べている。2006年からはGoogleに在籍し、Go言語の共同開発に携わった。

業績UNIX・Go言語

関連項目

  • UNIXベル研究所で生まれたOS。小さな道具を組み合わせて使う思想や、ファイルを中心とした設計が後の多くのOSに受け継がれた。C言語とともに育ち、現代のmacOSやLinuxにまでその系譜が続いている。
  • デニス・リッチーC言語を作り、UNIXの開発を主導した計算機科学者。彼の作った言語とOSは半世紀後の現在もあらゆる機器の土台で動き続けており、現代のソフトウェアの基礎を築いた人物の一人。
  • GoGoogleが開発した、シンプルさと並行処理のしやすさを重視した言語。コンパイルが速く扱いやすいため、サーバーやクラウド基盤のソフトで広く採用されている。DockerやKubernetesもGoで書かれている。
  • Plan 9ベル研究所がUnixの次として作った研究OS。「すべてはファイル」を徹底し、分散の思想で後世に影響を与えた。

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