EUC-JP
いーゆーしーじぇーぴー規格
UNIX系で広く使われた日本語文字コード。Shift_JISと並ぶ主要なエンコーディングで、Web黎明期にもよく見られた。
概要
UNIX系で広く使われた日本語文字コード。「Extended UNIX Code」の略で、Shift_JISと並ぶ主要な日本語エンコーディングとして、UNIXサーバーやWeb黎明期のページでよく見られた。
時代背景
1984年、UNIXライセンスを販売していたAT&Tが東アジア・太平洋地域での展開に向け、日本語UNIXシステム諮問委員会を設置した(委員長は石田晴久、NTT・沖電気・東芝・NEC・日立・富士通・三菱電機がメンバー)。委員会は1985年4月30日付けで報告書『UNIXシステム日本語機能の提案にあたって』をAT&Tへ提出し、これが日本語EUCの土台になった。1986年2月、アナハイムで開催されたUNIXカンファレンスUniForumで、AT&TはJapanese Application Environment(JAE)を発表し、この中で文字コードの構造(EUC)が定められた。
種類・系譜
1990年にJIS X 0212で補助漢字が制定されたのを受け、1991年12月にOpen Software Foundation(OSF)・UNIX International(UI)・UNIXシステムラボラトリーズ・パシフィック(USLP)が、UNIX上の共通日本語文字コードとして改めて日本語EUCを定義した。派生としてeucJP-ms、Microsoft Windows由来のCP51932などがある。
関連項目
- Shift_JIS日本語をパソコンで扱うために広く使われた文字コード。Windowsや多くの国産ソフトで標準的に使われ、日本のデジタル文書を長く支えた。今もレガシーなファイルや古いソフトの中で出会う、文字化けの背景にもなる規格。
- ASCII文字を数値に対応づけるための文字コードの基本規格。アルファベットや記号を7ビットの番号で表す素朴な決まりで、これがあったから機械同士が文字をやり取りできるようになった。今の文字コードもこの上に立っている。
- ISO-2022-JP電子メールで日本語をやり取りするために使われた文字コード。7ビットの範囲だけで日本語を送れるよう設計され、インターネット黎明期のメール環境で確実に文字を届ける役割を担った。
- UNIXベル研究所で生まれたOS。小さな道具を組み合わせて使う思想や、ファイルを中心とした設計が後の多くのOSに受け継がれた。C言語とともに育ち、現代のmacOSやLinuxにまでその系譜が続いている。