FTP
えふてぃーぴー規格1971
ネットワーク越しにファイルを転送するための古い通信規約。Webサイトの公開やソフトの配布に広く使われ、専用ソフトでサーバーへアップロードする作業は個人サイト時代の定番だった。今はより安全な方式に置き換わりつつある。
時代背景
1985年10月、ジョン・ポステルとジョアン・レイノルズはRFC 959としてFTP(File Transfer Protocol)の公式仕様を発行した。この文書は以前のRFC 765を置き換えるものだった。RFC 959は冒頭で、FTPの目的を4つ明記している——「1) ファイル(コンピュータプログラムやデータ)の共有を促進すること、2) プログラムを介した間接的・暗黙的な形でリモートコンピュータの利用を奨励すること、3) ホスト間のファイル保存システムの違いから利用者を守ること、4) データを確実かつ効率的に転送すること」。
概要
この仕様書では、CDUP(親ディレクトリへ移動)・SMNT(構造マウント)・STOU(一意な名前で保存)・RMD(ディレクトリ削除)・MKD(ディレクトリ作成)・PWD(現在のディレクトリを表示)・SYST(システム情報)といった新しいオプションコマンドも導入された。
| 用途 | ファイル転送 |
|---|
関連項目
- TCP/IP世界中のネットワークを相互に接続するための通信規約。データを小さな単位に分けて届ける仕組みで、異なる機械やネットワークをつなぐ共通言語となり、インターネットそのものを成り立たせている。
- 個人サイト・アクセスカウンター文化個人が手書きのHTMLで作るホームページと、訪問者数を表示するアクセスカウンターやキリ番文化が花開いた時代。Webがまだ大企業のものではなく、一人ひとりの「部屋」だった頃の手作りの空気が漂っていた。
- SMTP電子メールを送るための通信規約。インターネット黎明期に定められ、四十年以上ほとんど形を変えずに使われ続けている。地味だが極めて息の長い規格で、今日のメールも基本はこの上で配送されている。
- HTTPWebブラウザとサーバーがWebページをやり取りするための通信規約。「ください」「どうぞ」という素朴な要求と応答の積み重ねでWeb全体が動いている。普段は意識されないが、すべてのWeb閲覧の裏で働く土台の取り決め。