ASCII
あすきー規格1963
文字を数値に対応づけるための文字コードの基本規格。アルファベットや記号を7ビットの番号で表す素朴な決まりで、これがあったから機械同士が文字をやり取りできるようになった。今の文字コードもこの上に立っている。
年表
196010月6日、ASA X3.2小委員会の初会合。ASCII策定の検討が始まる
19636月17日、ASA X3.4-1963として米国標準に承認される
1967大改訂が行われる(ETHW記事は"a major revision"とのみ記載。改訂内容の詳細は出典で直接確認できていない)
概要
文字を体系的に数字で表した、世界初の標準文字コード。7ビットで128文字(制御文字33種+印字可能文字95種)を表す。今のあらゆる文字コードの土台になっている。
時代背景
検討は1960年10月6日、米国規格協会(ASA)のX3.2小委員会の初会合から始まった。1963年6月17日にASA X3.4-1963として承認された。ASCII以前の文字コードは各メーカーのハードウェア事情に合わせて場当たり的に作られていたが、ASCIIは初めて体系的に数値を割り振る設計を行った。
種類・系譜
初版の1963年規格は128文字を定義していたが、1967年に大きな改訂が行われた(改訂の詳細はETHW記事に明記されておらず未確認。一般に小文字の追加とされるが、今回の一次資料では裏取りできていない)。以降1968年・1977年・1986年と改訂を重ねた。
| 種類 | 文字コード |
|---|
関連項目
- Unicode世界中の文字を一つの体系で扱うための文字コード規格。日本語・中国語から絵文字まで、あらゆる文字に番号を与えることで、言語をまたいだ情報のやり取りを可能にした。文字化けの時代に終止符を打とうとした試み。
- UTF-8Unicodeを可変長で表す符号化方式。ASCIIと互換で効率がよく、現在のWebで事実上の標準となっている。
- UTF-16Unicodeを16ビット単位で表す符号化方式。基本的な文字は2バイト、それを超える文字はサロゲートペアという2つの組で表す。WindowsやJava、JavaScriptの内部処理で使われている。
- Shift_JIS日本語をパソコンで扱うために広く使われた文字コード。Windowsや多くの国産ソフトで標準的に使われ、日本のデジタル文書を長く支えた。今もレガシーなファイルや古いソフトの中で出会う、文字化けの背景にもなる規格。
- ISO-2022-JP電子メールで日本語をやり取りするために使われた文字コード。7ビットの範囲だけで日本語を送れるよう設計され、インターネット黎明期のメール環境で確実に文字を届ける役割を担った。
- ISO-8859-1(Latin-1)ASCIIに西欧言語のアクセント記号などを加えた1バイトの文字コード。英語に加えてフランス語やドイツ語などをカバーし、ISO/IEC 8859シリーズの代表として広く使われた。
- EUC-JPUNIX系で広く使われた日本語文字コード。Shift_JISと並ぶ主要なエンコーディングで、Web黎明期にもよく見られた。
- EBCDICIBMのメインフレームで使われた文字コード体系。ASCIIとは別系統で、大型機の世界で長く使われ続けた。
- CR(キャリッジリターン)「復帰(Carriage Return)」を表す制御文字で、16進では 0D。元はタイプライターで印字位置を行の左端へ戻す動作を指した。単独では古いMac(Mac OS 9以前)の改行コードとして使われ、現在はLFと組んだCRLFの一部として残っている。
- CRLFCR(復帰)とLF(改行)の2つの制御文字を続けて並べた、改行の表し方。16進では 0D 0A となる。主にWindowsで採用されており、バイナリエディタでテキストを覗くと、改行のたびにこの「0D 0A」が現れるのが見える。OSによって改行の流儀が違う原因の一つ。
- ビットコンピュータが扱う情報の最小単位。「Binary Digit(2進数の桁)」の略で、0か1の2つの状態だけを表す。この最小の単位を束ねることで、数値も文字も画像も、あらゆる情報がコンピュータの中で表現されている。8bit・16bitといった呼び方の「bit」もこれを指す。