DNS
でぃーえぬえす規格1983
人が覚えやすいドメイン名を、機械が使うIPアドレスに変換する仕組み。インターネットの電話帳とも呼ばれ、私たちが数字を意識せずサイトへたどり着けるのはこの裏方のおかげ。ネットの根幹を支える分散システム。
時代背景
DNSの開発者ポール・モカペトリス本人が1988年に発表した論文によれば、DNSの起源は1982年頃、ホスト名とアドレスの対応を公開する仕組みだった「HOSTS.TXT」システムが問題に直面していた、という観察にあった。HOSTS.TXTは、SRIネットワーク情報センター(SRI-NIC)のホスト上で中央管理される単純なテキストファイルで、インターネット上の全ホストに直接・間接のファイル転送で配布されていた。本人によれば、このファイルとその配布コストが大きくなりすぎていたこと、そして中央集権的な更新管理がインターネットの分散管理という当時の流れに合わなくなっていたことが問題だった。単純な成長に加え、NCPベースの元のARPANETからIP/TCPベースのインターネットへとコミュニティが変化したことも要因だったという。
概要
DNS(ドメインネームシステム)は、DARPAインターネットのための名前解決サービスを提供する。開発者自身の論文によれば、当時稼働していた名前サービスの中でも最大級のものの一つで、非常に多様なホスト・利用者・ネットワークのコミュニティに対応し、階層構造・キャッシュ・データグラムアクセスを組み合わせた独自の設計を持つ。正式な仕様は1987年11月、RFC 1034(概念と機能)およびRFC 1035(実装と仕様)としてモカペトリス自身によって発行された。
| 用途 | 名前解決 |
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関連項目
- TCP/IP世界中のネットワークを相互に接続するための通信規約。データを小さな単位に分けて届ける仕組みで、異なる機械やネットワークをつなぐ共通言語となり、インターネットそのものを成り立たせている。
- ARPANETの誕生米国の研究機関を結んだ実験的なネットワーク。複数のコンピュータをつないで通信した初期の試みで、後のインターネットの直接の祖先とされる。今や世界を覆う網の、ごく小さな最初の一歩だった。