マイクロプロセッサ
CPUの機能を一枚の小さな集積回路(チップ)に収めたもの。MPUとも呼ぶ。世界初とされるIntel 4004の登場により、計算の中枢を手のひらサイズに収められるようになり、パソコンや家電が一気に広がる土台になった。
年表
概要
CPU(中央処理装置)の機能を1枚の集積回路(チップ)の中に収めたもの。MPU(Micro Processing Unit)とも呼ばれる。それ以前は複数の部品・複数のチップの組み合わせで実装されていたコンピュータの中枢を、1つの小さなチップに集約した点が革新だった。
時代背景
世界初の商用マイクロプロセッサとされるのが、1971年11月にIntelが発表・発売した4ビットの「Intel 4004」である。Computer History Museumは4004を「シリコンデバイスの中にコンピュータアーキテクチャを体現した、初期の重要な商用製品」と位置づけている。4004はもともと電卓向けの演算チップとして開発が始まったとされる。
利点と代償
コンピュータの中枢を1枚のチップに収めることで、それまで大きな筐体を必要としていた計算処理の仕組みを、手のひらに乗るほど小型化・低コスト化できるようになった。一方で初期のマイクロプロセッサは、電卓のような限られた用途向けに設計されていたため、汎用的な計算機として使うには性能が限られており、その後すぐに8ビット・16ビットとビット幅を広げたチップが登場していくことになる。
現在
「コンピュータの中枢を1枚のチップに収める」という発想は、その後のあらゆるマイクロプロセッサの出発点になったとされる。パソコン・ゲーム機・スマートフォン・家電まで、現代のほぼすべての電子機器がマイクロプロセッサを搭載しており、Intelはこの4004を自社の歴史における重要な一歩として公式に位置づけている。
| 分野 | ハードウェア |
|---|---|
| 別名 | MPU |
| 起点 | Intel 4004 |
関連項目
- CPU計算や命令の実行を担う、コンピュータの頭脳にあたる部品。プログラムの命令を一つずつ読み取り、計算し、結果を返す。一度に扱えるビット数(8bit・64bitなど)や処理速度がコンピュータの性能を大きく左右する、最も中心的な装置。
- Intel 4004世界初の商用マイクロプロセッサとされる4ビットCPU。電卓向けに作られたが、計算の中枢を一枚のチップに収めたことで「一つのチップに乗るコンピュータ」の時代を開いた。日本のビジコン社との協業から生まれた点も知られる。
- 集積回路(IC)多数のトランジスタなどを一枚のチップに作り込んだ電子回路。部品を一つにまとめることで小型化・低価格化・高信頼化を一気に進め、マイクロプロセッサや現代の電子機器すべての土台になった。