パンチカード
ぱんちかーどハード1890
厚紙に開けた穴の位置で情報を表した記録・入力メディア。ホレリスが国勢調査の集計に使い、後にIBMの事業の柱となった。プログラムやデータをカードの束で持ち運んだ時代の象徴で、ジャカード織機の発想を受け継いでいる。
概要
厚紙に開けた穴の位置で情報を表す記録・入力メディア。Herman Hollerithが考案した電気機械式の装置で、1人ずつの国勢調査データを1枚のカードに穴で記録し、その穴を電気的に検知して自動で集計した。
時代背景
1880年のアメリカ国勢調査では、人種・性別に関する統計項目が60種類だったのに対し、1890年の国勢調査では1,600種類を超える項目が求められるようになっていた。データに埋もれる危機感から、より正確な記録とより速い計算への需要が高まっていた。
利点と代償
Hollerithの会社(Tabulating Machine Company)は、1890年国勢調査の人口計算を6ヶ月未満で完了させ、残りの集計作業全体も2年未満で終えた。これはそれまでのどの国勢調査よりも速い記録だった。人手による計算より経済的でもあり、国勢調査は予算を500万ドル以上下回って完了した。
現在
この成功を受けて世界中の政府・産業からの需要が高まり、1897年にはロシアの国勢調査にもHollerithのシステムが使われ、1億枚以上のパンチカードが使用された。Hollerithの会社は後に他社と合併してComputing-Tabulating-Recording Company(CTR)となり、1924年にInternational Business Machines(IBM)へと社名を変えた。
| 種類 | 記録・入力メディア |
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関連項目
- ジャカード織機パンチカードに開けた穴の有無で織り模様を制御した自動織機。ジョゼフ・マリー・ジャカードが実用化した。穴=情報という発想は後のパンチカード計算機やコンピュータの記憶方式へと受け継がれ、「プログラム可能な機械」の原点とされる。
- ハードディスク(HDD)回転する磁気円盤に磁気ヘッドで読み書きする大容量の記憶装置。IBMが初号機を発売した当初は巨大で高価だったが、年々小型大容量化し、長くPCの主記憶媒体を担った。後にSSDへ主役を譲りつつある。