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Apple II

あっぷるつーハード1977

スティーブ・ウォズニアックが設計した、初期のヒット家庭用パーソナルコンピュータ。カラー表示と拡張スロットを備え、表計算ソフトVisiCalcの登場とともにビジネスにも普及して、PCが一般に広がる先駆けとなった。

年表

1977Apple IIが発表される。価格は1,298ドル
19785.25インチのフロッピーディスクドライブ「ディスクII」が追加され、カセットテープに代わる記憶媒体になる
1979表計算ソフトVisiCalcが登場し、Apple IIを大ヒット製品に押し上げる

概要

スティーブ・ウォズニアックが設計し、1977年に発表された初期のヒット家庭用パーソナルコンピュータ。前身のApple Iがケースや電源すら利用者が自分で用意する必要があったのに対し、Apple IIはキーボードや電源まで含めて完成した製品として売られた、Appleにとって初めての「完成品」だった。

仕組み

標準的なNTSCカラーテレビでそのまま表示できるビットマップのカラーグラフィックスを備え、8個の拡張スロットを持つマザーボードを内蔵した。テレビに映す画面データがコンピュータの主記憶(メインメモリ)上に置かれていたため、遅いシリアルバスを介さずマイクロ秒単位で画面の書き換えができた。ゲームパドルやサウンドもハードウェアで対応し、BASIC言語のインタプリタにもゲーム・グラフィックス向けの拡張が組み込まれていた。

利点と代償

8つの拡張スロットはApple・サードパーティ双方から周辺機器カードを供給する土壌を作った。1978年に追加されたディスクIIドライブは、Wozniakの設計により他社のフロッピーディスクコントローラの数分の一の少ないチップ数で実現されていた。

実例

1979年に登場した表計算ソフトVisiCalcは、フロッピーディスクドライブとともにApple IIを大ヒット製品に押し上げた要因とされる。VisiCalcはコンシューマー向け表計算ソフトの最初期の例で、Apple IIがホビイストだけでなく教育・研究・ビジネス分野にも普及するきっかけになった。

メーカーApple
CPUMOS 6502

関連項目

  • MOS 6502MOSテクノロジーが作った安価な8ビットCPU。低価格ゆえにApple IIやコモドール、ファミコンなど数多くの機器に採用され、家庭用コンピュータ普及期の主役の一つになった。シンプルな命令系は解析・自作の入口としても親しまれている。
  • IBM PC (5150)IBMが発売した最初のパーソナルコンピュータ。仕様を公開したオープンな設計だったため互換機(PC/AT互換機)が大量に生まれ、x86とMS-DOSを軸にした巨大なPCエコシステムの起点になった。
  • Commodore 64世界で最も売れた家庭用パーソナルコンピュータとも言われる8ビット機。安価で音と映像に強く、欧米のデモシーンやゲーム文化を育てた。日本では馴染みが薄いが、海の向こうでは多くの人の「最初のコンピュータ」だった。
  • スティーブ・ウォズニアックApple IIを一人でほぼ設計したエンジニア。限られた部品で巧妙な回路を組む技に優れ、ハードもソフトも自作する「ハッカー」の理想像とされる。技術そのものを面白がる姿勢は、ものづくりの原点を思い出させる。
  • VisiCalc世界初の本格的な表計算ソフト。数字を入れ替えると関連する計算が一斉に更新される仕組みが画期的で、これ目当てにApple IIを買う人が続出した。「これがやりたいから機械を買う」キラーソフトの元祖。
  • Raspberry Pi手のひらサイズの安価なシングルボードコンピュータ。教育や電子工作のために生まれ、Linuxが動く本物のPCを数千円で触れるようにした。学びと自作の裾野を大きく広げた一台。

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