Altair 8800
あるてあはっせんはっぴゃくハード1975
雑誌の表紙を飾り、自作キットとして売られた初期のマイクロコンピュータ。スイッチとランプだけの素っ気ない箱だったが、ホビイストの心に火をつけた。ビル・ゲイツとポール・アレンがこの機械向けにBASICを書いたことで、マイクロソフトの出発点にもなった。
年表
19751月号の雑誌『Popular Electronics』の表紙にAltair 8800が掲載され、注文が殺到する
概要
MITS社が1975年に発売した、自作キットとして売られたマイクロコンピュータ。Intel 8080を心臓部に据え、パネルのスイッチとランプだけで入出力する素っ気ない箱だったが、500ドルを切る価格で「自分で組み立てて所有できるコンピュータ」を初めて多くのホビイストに届けた。
時代背景
1975年1月号の雑誌『Popular Electronics』の表紙にAltair 8800が掲載されたことが起爆剤になった。読者からの問い合わせと注文がMITSに殺到した。キット価格439ドル・組み立て済み621ドルという当時としては破格の安さも、ホビイスト市場に火をつけた一因だった。
小話
当時ハーバード大学の学生だったビル・ゲイツとポール・アレンは、Altair向けにBASICインタプリタを書き上げ、MITSにライセンス供与した。このBASICがAltairの主要なプログラミング言語として採用されたことが、後のマイクロソフト創業へとつながる出発点になったとされる。何もない小さな自作コンピュータキットが、巨大ソフトウェア企業の最初の一歩を作ったという点が、Altairという機械を単なる懐かしのガジェット以上の存在にしている。
現在
パーソナルコンピュータ革命の起点として、今もコンピュータ史を語る際に必ず取り上げられる存在になっている。
| CPU | Intel 8080 |
|---|---|
| 形態 | 自作キット |
関連項目
- BASIC初心者向けに設計された、簡単な命令で書ける言語。後に多くの家庭用パソコンが起動するとBASICが立ち上がる仕様になり、子どもや趣味の人が初めて触れるプログラミングの入口になった。マイコン時代の原体験を作った言語。
- マイクロソフト創業ビル・ゲイツとポール・アレンが、Altair向けのBASICを書いたことを起点に創業した。ハードでなくソフトウェアで商売をするという発想が、後にPC時代の覇権につながっていく。個人用コンピュータ産業の幕開けを告げる出来事。
- IBM PC (5150)IBMが発売した最初のパーソナルコンピュータ。仕様を公開したオープンな設計だったため互換機(PC/AT互換機)が大量に生まれ、x86とMS-DOSを軸にした巨大なPCエコシステムの起点になった。