VAX
ばっくすハード1977
DEC社の32ビットミニコン。大学や研究機関に広く普及し、初期のインターネットやUNIX文化を支えた。
概要
DEC(Digital Equipment Corporation)が開発した32ビットのミニコンピュータ・アーキテクチャ。最初の機種VAX-11/780は1977年10月25日に発表された。32ビットの命令セットアーキテクチャ(ISA)と仮想記憶(バーチャルメモリ)を特徴とし、名前の「VAX」は「virtual address extension(仮想アドレス拡張)」の略で、16ビットのPDP-11の後継としての性格を反映した名称である。
時代背景
VAXの設計は1975年頃に始まったとされる。DECはPDP-11の16ビットアーキテクチャではアドレス指定できるメモリ量に限界があると認識しており、その制約を乗り越えるための後継機として構想された。アーキテクチャ設計の中心人物とされるビル・ストレッカーは、カーネギーメロン大学でC・ゴードン・ベルの博士課程の学生だった人物である。
現在
VAXの標準OSはVAX/VMS(Virtual Memory System)と呼ばれ、1991年ないし1992年初頭にOpenVMSへと改称された。VAXとVMSは1980年代初頭から1990年代初頭にかけてDECの売上・成長・利益の大部分を支えたとされる。後継アーキテクチャとして登場したDEC Alphaは、VAXからの移植を容易にするための機能をいくつか継承していたとされる。VAXシリーズ自体は1990年代初頭まで新機種が登場し、2000年にCompaq(DECを買収した企業)が残るVAX機種を年内に生産終了すると発表した。