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VisiCalc

びじかるくソフト1979

世界初の本格的な表計算ソフト。数字を入れ替えると関連する計算が一斉に更新される仕組みが画期的で、これ目当てにApple IIを買う人が続出した。「これがやりたいから機械を買う」キラーソフトの元祖。

俗説と実際

「VisiCalcがなぜ特許を取らなかったのか、愚かだったのではないか」という疑問はよく聞かれるが、開発者ダン・ブリックリン本人が自身のウェブサイトで説明している。1979年にVisiCalcが初めて公開された当時、ソフトウェアの発明に特許が認められることは稀だった。プログラムは単なる数学的アルゴリズムであり、数学的アルゴリズムは自然法則として特許化できないと考えられていたという。VisiCalcの発売元Personal Software(後のVisiCorp)が雇った特許弁護士は、たとえソフトウェアであることを隠す様々な手法(機械として提案するなど)を使っても、特許取得の成功率は10%程度だと見積もった。この助言と費用を踏まえ、彼らは特許取得を追求せず、著作権と商標による保護を積極的に活用することにしたという。

時代背景

ブリックリン本人によれば、VisiCalc発売から2年後の1981年、アメリカ連邦最高裁判所はDiamond v. Diehr事件で「本来法的に成立する主題は、数学的公式・コンピュータプログラム・デジタルコンピュータを使うという理由だけで非成立になるわけではない」との判断を下した。この判決などによってソフトウェア発明の特許取得可能性が変わり、後にソフトウェア特許の急増につながったが、VisiCalcにとっては特許を取るには遅すぎたという。当時は単語の折り返し・カット&ペースト・ワープロのルーラー・ソートや圧縮アルゴリズム・ハイパーテキストリンク・コンパイラ技術など、多くの基本的なプログラミング概念が特許化されておらず、互いに自由に借用し合っていた時代だったと振り返っている。

種類表計算
対応Apple II ほか

関連項目

  • Apple IIスティーブ・ウォズニアックが設計した、初期のヒット家庭用パーソナルコンピュータ。カラー表示と拡張スロットを備え、表計算ソフトVisiCalcの登場とともにビジネスにも普及して、PCが一般に広がる先駆けとなった。
  • Lotus 1-2-3表計算・グラフ・データベースを統合した表計算ソフト。IBM PC時代に絶大なシェアを誇り、ビジネス用パソコン普及の原動力となった。後にExcelに置き換えられていった。

関連技術

出典