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Emacs

いーまっくすソフト1976

拡張性を極限まで追求したテキストエディタ。Lispで自由にカスタマイズでき、メール・ファイル管理・果てはゲームまで動く「エディタを超えた環境」。Vimとの宗教戦争でも知られ、半世紀近く熱心な使い手に支えられている。

時代背景

リチャード・ストールマン本人執筆の論文によれば、TECOエディタ上で表示編集モードが実装されると、TECOで書かれた関数を呼ぶコマンドを再定義できるようになり、多くの利用者が大規模な編集コマンド群を実装し始めた。人気だったのがTECMACで、他にもMACROS・RMODE・TMACS等があった。しかしTECOには名前付き関数・変数など、プログラムを読みやすく保守しやすくする構文が欠けており、初期のTECOベース表示エディタは保守が非常に困難だった。1976年、TMACSシステムが名前付き関数・変数の追加を試みたが、実装効率の悪さに限界があった。この経験がストールマン自身に「EMACSそのものを実装しよう」という着想を与えたという。

概要

EMACSの開発は、ライブラリシステムと自己文書化機能をTECOに同時に追加することで、新しい読みやすいプログラミングスタイルを可能にし、そのスタイルを使って新しい表示編集コマンド群を書くという作業だった。コマンド自体の設計は、当時の多くのTECOベースのエディタのコマンド体系を調べて着想を得て、もっとも頻繁に使う操作が少ないキー入力で済むように選ばれたという。最初に動作するEMACSシステムは1976年後半に存在した。DEC PDP-10コンピュータ上、MIT独自のIncompatible Timesharing System(ITS)を使って開発され、1977年までにはSRI InternationalのMike McMahonがDigitalのTwenex(Tops-20)向けに移植するほど、外部からの関心が高まっていたという。

種類テキストエディタ
拡張Emacs Lisp

関連項目

  • Lispジョン・マッカーシーが考案した、リストを中心に据えた関数型寄りの言語。プログラムとデータを同じ形で扱える独特の設計を持ち、人工知能研究やプログラミング言語論に大きな影響を与えた。多くの方言を生みながら今も生き続けている。
  • Vimviを継承した、キーボードだけで高速に編集できるテキストエディタ。モードを切り替えて操作する独特の流儀は習得が難しいが、慣れると手放せなくなる。サーバー上での編集など、今も現役で使われ続ける道具。

関連技術

出典