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Google 検索

ぐーぐるけんさくWeb文化1998

リンクのつながりからページの重要度を測る仕組みで、Web検索の精度を一気に高めた検索エンジン。情報を「探す」体験を一変させ、SEOという考え方そのものを生み出した。

時代背景

スタンフォード大学のセルゲイ・ブリンとローレンス・ペイジ本人による1998年の論文「The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine」は、Googleを「ハイパーテキストに存在する構造を大いに活用する、大規模検索エンジンの試作機」と紹介している。二人は「ウェブ検索エンジンを設計するのは困難な作業であり、大規模検索エンジンの重要性にもかかわらず、これまでほとんど学術研究がされてこなかった」と述べ、この論文が「私たちの知る限り初めての、大規模ウェブ検索エンジンの詳細な公開記述」だとしている。試作機は2400万ページ以上の全文・ハイパーリンクデータベースを備え、google.stanford.eduで公開されていたという。

仕組み

論文はウェブの引用(リンク)グラフを「既存の検索エンジンではほとんど活用されてこなかった重要な資源」だとし、5億1800万本ものハイパーリンクからなる地図を作成したと述べている。この地図から計算されるのが「PageRank」で、ページの引用としての重要度を測る客観的な指標であり、人々の主観的な重要度の感覚とよく一致するという。学術論文の引用分析をウェブに応用したものだが、単純にすべてのリンクを平等に数えるのではなく、リンク元ページのリンク数で正規化し、リンク元ページ自体のPageRankも考慮する点が拡張になっている。著者らは、ページAへのPageRankは、Aにリンクする各ページのPageRankをそのページの発リンク数で割った値の合計に、減衰係数(通常0.85に設定)を適用して求められると説明し、全ウェブページのPageRankの合計は1になる確率分布をなすとしている。

開発元Google

関連項目

  • World Wide Webティム・バーナーズ=リーがCERNで考案した、文書同士をリンクでつなぐ仕組み。URL・HTTP・HTMLという三つの土台を定め、誰もが情報を公開し行き来できる現在のWebの原型を作った。
  • ITバブル(ドットコムバブル)インターネット関連企業に投資が殺到し、やがて崩壊した経済現象。Webへの過剰な期待と失望が入り混じった時代で、この頃に生まれ消えていった無数のサービスやソフトが、ネット黎明期の空気を今に伝える。
  • Amazonオンライン書店として始まり、あらゆる物を売る巨大ECへと成長した企業・サービス。レビューやおすすめの仕組みでネット通販を一般化させ、後にクラウド事業AWSで世界のインフラも支えるようになった。
  • Google創業スタンフォード大の学生二人が、リンクの構造から重要度を測る検索技術をもとに創業した。膨大なWebの中から目当ての情報を見つける手段を一変させ、「検索する」が日常語になる時代を作った出来事。
  • Google マップブラウザ上でぬるぬると動く地図サービス。ドラッグで移動・拡大できる操作感はWebアプリの可能性を世に示し、後の地図アプリの常識になった。航空写真やストリートビューも加わり、地図の使い方そのものを変えた。
  • Chrome OSブラウザを中心に据えた、Googleの軽量OS。アプリの多くをWeb上で完結させる発想で、安価なChromebookに搭載され教育現場などに広まった。「PCの仕事はブラウザの中へ」という流れを体現したOS。
  • Yahoo! JAPAN人が手作業でサイトを分類した「ディレクトリ型」検索から始まった、日本最大級のポータルサイト。トップページに情報を詰め込むスタイルで、多くの人にとってのインターネットの入口だった。検索が機械任せになる前の時代の象徴。

関連技術

出典