辞書へ戻るWeb文化の一覧

Amazon

あまぞんWeb文化1994

オンライン書店として始まり、あらゆる物を売る巨大ECへと成長した企業・サービス。レビューやおすすめの仕組みでネット通販を一般化させ、後にクラウド事業AWSで世界のインフラも支えるようになった。

時代背景

Amazon.comは1995年7月、ジェフ・ベゾスがワシントン州ベルビューの自宅ガレージからオンライン書店として営業を開始した。Amazon公式によれば、最初のオフィスは「デスク、コンピューター、基本的な事務用品だけ」というシンプルなものだった。特徴的だったのが「ホームデポでドアを買い、脚を取り付けて作った」という即席の「ドアデスク」で、この倹約の象徴は現在も同社の企業文化として残っている。1997年、Amazon.comは株式を公開した。

俗説と実際

1997年の株主への手紙(年次報告書より)で、ベゾス本人は「Amazon.comは1997年に多くの節目を迎えた。年末までに150万人以上の顧客にサービスを提供し、売上は838%成長して1億4780万ドルに達し、積極的な競合参入にもかかわらず市場でのリーダーシップを拡大した」と綴った。続けて「しかし、これはインターネットにとってDay 1(1日目)であり、我々がうまく実行できればAmazon.comにとってもDay 1だ」と述べ、長期的視点を重視する経営哲学「It's All About the Long Term(すべては長期のためにある)」を宣言した。この「Day 1」という言葉は、その後Amazonの企業文化を象徴する標語として定着していった。

形態EC / クラウド

関連項目

  • クラウドコンピューティングサーバーや保存領域を自分で持たず、ネット越しに必要なだけ借りて使う仕組み。Amazonなどが提供を始め、自前の機械をそろえずにサービスを作れる時代を切り開いた。
  • Google 検索リンクのつながりからページの重要度を測る仕組みで、Web検索の精度を一気に高めた検索エンジン。情報を「探す」体験を一変させ、SEOという考え方そのものを生み出した。
  • ITバブル(ドットコムバブル)インターネット関連企業に投資が殺到し、やがて崩壊した経済現象。Webへの過剰な期待と失望が入り混じった時代で、この頃に生まれ消えていった無数のサービスやソフトが、ネット黎明期の空気を今に伝える。
  • Google創業スタンフォード大の学生二人が、リンクの構造から重要度を測る検索技術をもとに創業した。膨大なWebの中から目当ての情報を見つける手段を一変させ、「検索する」が日常語になる時代を作った出来事。
  • Google マップブラウザ上でぬるぬると動く地図サービス。ドラッグで移動・拡大できる操作感はWebアプリの可能性を世に示し、後の地図アプリの常識になった。航空写真やストリートビューも加わり、地図の使い方そのものを変えた。
  • マイクロソフト創業ビル・ゲイツとポール・アレンが、Altair向けのBASICを書いたことを起点に創業した。ハードでなくソフトウェアで商売をするという発想が、後にPC時代の覇権につながっていく。個人用コンピュータ産業の幕開けを告げる出来事。

関連技術

出典