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クラウドコンピューティング

くらうどこんぴゅーてぃんぐ概念2006

サーバーや保存領域を自分で持たず、ネット越しに必要なだけ借りて使う仕組み。Amazonなどが提供を始め、自前の機械をそろえずにサービスを作れる時代を切り開いた。

年表

2006Amazonが「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」のベータ版を発表(8月24日付の公式告知)
2011NISTが「The NIST Definition of Cloud Computing」(SP 800-145)の最終版を公表

概要

サーバーや保存領域を自分で持たず、ネット越しに必要な分だけ借りて使う仕組み。米国立標準技術研究所(NIST)は2011年、この考え方を「共有された設定可能なコンピューティング資源(ネットワーク・サーバー・ストレージ・アプリケーション・サービスなど)に、いつでもどこからでも、必要なときに最小限の手間でアクセスできるようにするモデル」と定義した。

仕組み

NISTの定義は5つの特徴を挙げる。利用者が人手を介さず自分でサーバーや容量を用意できる「オンデマンド・セルフサービス」、様々な端末からネット経由で使える「幅広いネットワークアクセス」、複数の利用者で物理・仮想資源を共有する「リソースプーリング」、需要に応じて即座に規模を伸縮できる「迅速な弾力性」、使った分だけ計測して透明性を持たせる「計測されたサービス」の5つ。これに加えSaaS・PaaS・IaaSという3つの提供形態がある。

時代背景

2006年8月24日、AmazonAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)のベータ版を発表した。発表文は「Webスケールのコンピューティングを開発者にとって簡単にする、伸縮可能な計算能力をクラウドで提供するWebサービス」と説明し、必要な時に数分でサーバーを立て、使った分だけ払う料金モデルを掲げた。これは同年に始まったAmazon S3(保存領域)と並び、自分でサーバー機材を揃えずにサービスを作れる時代を切り開いたとされる。

現在

NISTの定義は2011年9月に最終版(SP 800-145)として公表され、政府機関から民間まで広くクラウドの共通言語として使われるようになった。今日ではAWS・Google Cloud・Microsoft Azureなどの大手が市場を占め、個人開発者から大企業まで、自前のデータセンターを持たずにサービスを構築・運用するのが当たり前になっている。

用途サーバー・基盤の貸し出し

関連項目

  • 仮想化一台の物理的な機械の上で、複数の仮想的なコンピュータを動かす技術。ハードを効率よく使えるようにし、後のクラウドやサーバー運用の基盤になった。
  • クライアントサーバサービスを提供する側(サーバ)と利用する側(クライアント)に役割を分けて処理する仕組み。Webもメールもこのモデルでできており、ネットワークを使うシステムの基本構造として広く根づいた考え方。
  • Amazonオンライン書店として始まり、あらゆる物を売る巨大ECへと成長した企業・サービス。レビューやおすすめの仕組みでネット通販を一般化させ、後にクラウド事業AWSで世界のインフラも支えるようになった。

関連技術

出典