仮想化
かそうか概念1999
一台の物理的な機械の上で、複数の仮想的なコンピュータを動かす技術。ハードを効率よく使えるようにし、後のクラウドやサーバー運用の基盤になった。
年表
1964IBMがCP-40(研究ベースのシステム)の開発に着手(1967年まで)
1967System/360 Model 67向けにCP-40を再実装したCP-67が登場。動的アドレス変換(DAT)に対応
19685月、CP-67/CMSのバージョン1が8拠点にリリースされる
19728月2日、System/370の高機能拡張発表の一部として、製品版VM/370が正式発表される
概要
一台の物理的な機械の上で、複数の仮想的なコンピュータを動かす技術。ハードを効率よく使えるようにし、後のクラウドやサーバー運用の基盤になった。
時代背景
IBMは1964年から1967年にかけて、研究プロジェクトとしてCP-40というシステムを開発した。これはSystem/360という当時のメインフレーム上で、複数のユーザーそれぞれに「自分専用の仮想的なコンピュータ」を丸ごと与えるという、完全仮想化を初めて実現したシステムだった。1967年、System/360の中でも動的アドレス変換(DAT)に対応したモデル67向けに、これをCP-67として再実装した。
種類・系譜
CP-67/CMSは1968年5月、最初のバージョンが8拠点にリリースされ、同年6月にはIBM Type-IIIライブラリの一部として公開された。National CSSとIDCという2つのタイムシェアリング事業が、CP-67/CMSの再販をベースに立ち上げられ、このシステムの実用性への注目を集めた。1969年4月までに15拠点に導入され、1972年初頭にはCP-67が44台のプロセッサで稼働し、うち4分の1はIBM社内だった。1972年8月2日には、System/370の高機能拡張発表の一部として正式な製品版VM/370が発表された。
現在
この仮想化の考え方は、IBMのメインフレーム向け仮想化OS「z/VM」として今日まで継承されている。仮想化はその後、サーバーの集約・効率的な運用の基盤技術として広く使われ、クラウドコンピューティングを支える土台の一つになった。
| 用途 | サーバー集約・基盤 |
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関連項目
- クラウドコンピューティングサーバーや保存領域を自分で持たず、ネット越しに必要なだけ借りて使う仕組み。Amazonなどが提供を始め、自前の機械をそろえずにサービスを作れる時代を切り開いた。
- Dockerアプリとその動作環境をひとまとめに箱詰めして、どこでも同じように動かせるようにするソフト(コンテナ技術)。環境の違いに悩まされる問題を和らげ、クラウド時代の開発・運用を大きく変えた。