DAT
だっとハード1987
デジタル録音できるカセットテープ規格。高音質だが普及は限定的で、後にデータバックアップ用途で使われた。
年表
1987ソニーがDAT(デジタルオーディオテープ)を発表
1992米国でDATレコーダーと録音用テープへの課税が始まる
2005ソニーが残っていたDATレコーダーの生産を終了
概要
ソニーが1987年に発表した、デジタル方式の磁気オーディオテープ規格。当初は音声用として設計された。カセットに収められた4mm幅のテープを使い、コンパクトカセットのおよそ半分の大きさだった。テープの長さは15分から180分収録できるものまであり、120分テープの長さは60メートルだった。
時代背景
米国レコード協会(RIAA)はDAT機器の米国市場への導入に反対するロビー活動を行ったが阻止できず、1992年からはDATレコーダーと録音用テープに課税が行われるようになった。この課税や機器価格の高さもあり、DATは一般消費者にはあまり普及しなかったが、業務用の録音現場や、DDS(デジタルデータストレージ)と呼ばれるデータ保存用途では使われた。
利点と代償
登場から数年間は、DATで発売された商業アルバムも少数存在した。しかしコンピュータのバックアップ用テープ規格「DDS」としての用途がより長く生き残り、その後継規格であるDAT160(2007年、ヒューレット・パッカードが発表・非圧縮80GB/圧縮160GB)やDAT320(2009年発表・非圧縮160GB/圧縮320GB)へと発展した。DAT160はDDSに比べテープ幅を3.81mmから8mmへと広げて容量を増やしたが、DAT160ドライブは後継世代のDDSテープも読み取れた。
消えた理由
2005年、ソニーは残っていたDATレコーダーの生産を終了した。データ保存用の後継規格であるDDS/DATも、当初予定されていた第8世代規格は登場せず、DATメーカー団体のウェブサイトも2015年に姿を消した。
関連項目
- MD(ミニディスク)ソニーが出した小型の光磁気記録メディア。録音できる音楽メディアとして普及したが、フラッシュメモリ時代に消えた。
- レーザーディスク大きな円盤に映像を記録した光ディスク。高画質を売りにしたが、DVDの登場で姿を消した先駆的メディア。