NScripter
えぬすくりぷたソフト1999
日本製のノベルゲーム制作ツール。軽量なスクリプトで動き、多くの同人ノベルゲームに使われた。
時代背景
1975年生まれの高橋直樹氏は、1998年からPCゲームのシナリオライター・プログラマーとして活動を始めた。大学時代から同人活動のためにノベルゲーム用の自作エンジンを開発しており、「Scripter」シリーズの第3版(Scripter3)が、後にNScripterへと進化していったという。本人は当時を振り返り「何本ものゲームを安定してつくれるようにするには、エンジンも自分でつくるしかなかった」と語っている。1999年にNScripterが公開された。初期はアセンブラ風の複雑な記述方式だったが、利用者を意識するようになると仕様を変え、「プログラミング入門の定番だったBASIC言語の文法を参考にするようになった」という。
文化的な位置づけ
『月姫』や『ひぐらしのなく頃に』がNScripterを採用したことは、エンジンの普及に大きく貢献した。高橋氏は「ああいったヒット作が出たことで、NScripterを使えばこういうゲームがつくれるんだと多くの人に知ってもらえた」と述べる一方、自身とNScripterが文化に与えた影響については控えめで、「あんまり、NScripterが世の中に何か影響を与えた、というような意識はなくて……」と語っている。本人は『うみねこの鳴くころに』を「純粋にゲームとして楽しく遊んでいた」とも述べている。