Mosaic
文章と画像を同じ画面に並べて表示できた、初期のGUI Webブラウザ。それまで専門家のものだったWebを一般の人にも見やすくし、Webが爆発的に広まるきっかけになった。後のNetscapeへとつながる。
時代背景
Mosaic以前にも複数のブラウザが存在しており、ティム・バーナーズ=リー自身が1990年にCERNで原始的なブラウザを構築していたほか、パロアルト・バークレー・ヘルシンキの研究者たちもそれぞれ独自版を開発していた。NCSA(イリノイ大学の全米スーパーコンピュータ応用センター)の学生プログラマーだったマーク・アンドリーセンとエリック・ビナが協力してMosaicを開発し、1993年1月23日にリリースされた。開発はゼロックスのグラフィカルユーザーインターフェースとバーナーズ=リーのWorld Wide Webの技術を基盤としていた。
概要
Mosaicは、戻る・進む・ホームといったアイコンボタン、ブックマーク、多様なフォントを備えたユーザーフレンドリーな設計で、「テキストと一緒に自動的に写真を表示する最初の公開ブラウザ」だった。NCSA公式サイトによれば、Mosaicの起動しやすさは主にエリック・ビナのプログラミング技能によるところが大きかったという。1993年12月にはニューヨーク・タイムズのビジネス面で紹介され、月間5000件以上のダウンロードを記録し、「ネットワークコンピューティング初の『キラーアプリ』」と評された。
小話
ティム・バーナーズ=リー自身の著書『Weaving the Web』には、マーク・アンドリーセンについてこう記されている——「マークは新しいニュースグループに常に顔を出し、人々が求める機能を聞き、新しいリリースを出し続けた。彼はプログラムを機能させることより、ブラウザをできるだけ多くの人に使ってもらうことに関心があった。それこそがWebに必要だったことだ」。
| 種類 | Webブラウザ |
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関連項目
- World Wide Webティム・バーナーズ=リーがCERNで考案した、文書同士をリンクでつなぐ仕組み。URL・HTTP・HTMLという三つの土台を定め、誰もが情報を公開し行き来できる現在のWebの原型を作った。
- Netscape Navigator1990年代のWebを代表したブラウザ。多くの人が初めてインターネットに触れた窓口で、JavaScriptやクッキーなど今に続く技術もここから生まれた。後にInternet Explorerとの「ブラウザ戦争」を繰り広げた。
- Internet ExplorerマイクロソフトのWebブラウザ。Windowsに標準搭載されて一時はブラウザ市場をほぼ独占した。独自仕様も多く後年は互換性の悩みの種になったが、長く使われ、2022年に役目を終えた。
- JavaScriptNetscapeのブラウザに組み込むために、ごく短期間で作られたスクリプト言語。Webページに動きを与える言語として広まり、いまやブラウザだけでなくサーバーまで動かす、Webに不可欠な言語へと育った。