ITバブル(ドットコムバブル)
あいてぃーばぶる出来事2000
インターネット関連企業に投資が殺到し、やがて崩壊した経済現象。Webへの過剰な期待と失望が入り混じった時代で、この頃に生まれ消えていった無数のサービスやソフトが、ネット黎明期の空気を今に伝える。
時代背景
1990年代後期、電子商取引の可能性が現実化し、多くの企業がインターネット関連投資に殺到した。「ドットコム会社」と呼ばれるベンチャーが続々と設立され、1999年から2000年にかけて株価が異常に上昇する。NASDAQ総合指数は1996年に約1000前後だったものが、1999年1月に2000を突破し、2000年3月10日にはピークの5,048.62に到達した。
消えた理由
崩壊には複数の要因が重なった。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに加え、2000年3月13日に日本が景気後退に入ったというニュースが世界的な売却を引き起こした。さらに2001年9月11日の同時多発テロがアメリカ経済を深刻な不況へ押し込んだ。NASDAQ総合指数は2002年には1000台まで下落し、多くのIT関連ベンチャーが倒産に追い込まれ、2002年の米国IT関連失業者数は56万人に達したという。
関連項目
- 2000年問題(Y2K)西暦の下2桁だけでデータを扱っていた古いシステムが、2000年を正しく処理できないのではと世界中が身構えた問題。古いソフトの設計上の妥協が時を超えて表面化した、技術の「ツケ」を象徴する出来事。
- Amazonオンライン書店として始まり、あらゆる物を売る巨大ECへと成長した企業・サービス。レビューやおすすめの仕組みでネット通販を一般化させ、後にクラウド事業AWSで世界のインフラも支えるようになった。
- Google 検索リンクのつながりからページの重要度を測る仕組みで、Web検索の精度を一気に高めた検索エンジン。情報を「探す」体験を一変させ、SEOという考え方そのものを生み出した。
- リーマンショック世界的な金融危機。コスト削減の流れがクラウドやオープンソースの普及を後押しし、自前で重い設備を持たない身軽な開発スタイルが広がる背景にもなった。経済の動きが技術の選択に影響した一例。