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Winny事件

うぃにーじけん出来事2004

ファイル共有ソフトWinnyの開発者が逮捕された出来事。技術そのものと、その悪用の責任を作者が負うべきかをめぐり大きな議論を呼んだ。技術の中立性と法のあり方を問う、日本のIT史に残る事件。

時代背景

東京大学大学院の助手だった金子勇は、2002年にファイル共有ソフト「Winny」の開発を始めた。2004年5月9日、京都府警は著作権侵害幇助容疑で金子を逮捕する。警察はWinnyの掲示板機能が匿名性の穴になっていることを突き止め、違法利用者を特定していた。金子は同年5月31日に京都地検により起訴された。検察は、金子が「インターネットが普及した現在、デジタルコンテンツが違法にやり取りされるのは仕方ない」と供述していたことをもって悪質性を主張した。

俗説と実際

第一審(2006年12月、京都地裁)は罰金150万円の有罪判決を下したが、控訴審(2009年10月、大阪高裁)はこれを破棄し無罪を言い渡した。理由は「悪用される可能性の認識だけでは幇助罪に足りない」というものだった。最高裁は2011年12月20日に上告を棄却し、金子の無罪が確定した。ソフトウェアの開発者が利用者の違法行為の責任をどこまで負うのかという、技術と法の境界を問う象徴的な事件として記憶されている。

現在

無罪確定後、金子は新しいコンテンツ配信システムの開発に従事する。2006年から株式会社ドリームボート(後のSkeed)でSkeedCastの技術に顧問として関わり、2011年7月に社外取締役、2012年10月1日には取締役ファウンダー兼CINOに就任したが同年11月30日に退任した。同年12月1日には東京大学情報基盤センタースーパーコンピューティング研究部門特任講師に就任し、ハイパフォーマンスコンピューティングのソフトウェア研究開発と後進育成に従事した。2013年7月6日18時55分頃、金子は急性心筋梗塞のため43歳で死去した。

関連技術

出典