オンラインソフト全盛期
おんらいんそふとぜんせいき出来事1996
Vectorや窓の杜といった配布サイトを通じて、個人が作ったフリーソフト・シェアウェアが大量に流通した時代。名もない作者の力作が日本中のPCに届いた、この営みが見つめ直したい古い情報技術の宝庫でもある。
時代背景
窓の杜は個人サイトから始まった。1994年、ひぐちたかしが東北大学のサーバで「秋保窓」を開設し、当時GoogleやYahoo!さえ存在しない時代に密かな人気となった。1996年10月、インプレス社の協力により現在の名称「窓の杜」に改められ、正式運用が開始された。1996年にはYahoo! JAPAN主催の「Web of the Year」でコンピュータ部門1位を獲得し、その後廃止されるまで毎年1位を獲得し続けたという。この時期が同サイトの最盛期だった。
俗説と実際
同様にフリーソフトを紹介するサイトとしてベクター社が運営する「Vector」があるが、Wikipediaによれば窓の杜との主な違いは「ソフトの数を少数に絞り込み、詳しく解説している点」にあるという。つまり窓の杜は掲載本数の多さではなく、1本1本の解説の充実度によってVectorとの差別化を図っていた。様々な特集が組まれていたことも特徴の一つだった。
関連項目
- 個人サイト・アクセスカウンター文化個人が手書きのHTMLで作るホームページと、訪問者数を表示するアクセスカウンターやキリ番文化が花開いた時代。Webがまだ大企業のものではなく、一人ひとりの「部屋」だった頃の手作りの空気が漂っていた。
- はてなブックマーク気になったページをみんなで共有・コメントできる、日本のソーシャルブックマーク。多くブックマークされた記事が注目を集める仕組みで、日本のネット世論や話題の発信源として影響力を持った。技術記事の拡散経路としても定番。