PNG
ぴんぐ規格1996
可逆圧縮と透過に対応した画像形式。特許問題のあったGIFの置き換えとして生まれ、Webで広く使われる。
時代背景
PNG公式サイトの歴史ページによれば、Unisys社は1993年からLZW(GIFが使う圧縮アルゴリズム)の特許を巡り、実装企業に対して攻撃的な対応を取り始めていた。決定的だったのは1994年12月28日、クリスマス休暇の真っ只中に静かに発表された「GIF対応ソフトウェアの作者からロイヤリティを徴収する」というCompuServeとUnisysの合意だった。この発表を受け、当時のcomp.graphicsニュースグループは「翌週、インターネット上で騒動が爆発した」という。この混乱の中から、トーマス・ブテルを中心とする非公式のインターネット・ワーキンググループが生まれ、GIFの単なる代替ではなく後継となるフォーマットの設計に着手した。
概要
開発目標は「より優れ、より小さく、より拡張性が高く、かつ無料」のフォーマットを作ることだった。1995年1月4日に最初の草案が投稿されると、わずか1週間のうちに主要な機能がほぼ提案された——スコット・エリオットとマーク・アドラーによるデルタフィルタリング、トム・レーンらによるdeflate圧縮、24ビット対応、オリバー・フロムによる「PNG」という名称の採用、内部CRC・ガンマチャンク・48/64ビット対応などである。2月7日にはCompuServeが公式サポートを発表し、わずか2か月ほどで仕様が凍結された。