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MP3

えむぴーすりー規格1993

音楽ファイルを人間の耳に分かりにくい部分を削って小さく圧縮する音声フォーマット。回線が細かった時代に音楽をネットでやり取りできるようにし、デジタル音楽文化を一気に押し広げた。

時代背景

MP3技術の発端は、フラウンホーファーIIS研究所の初代所長となるディーター・ザイツァー教授が構想した「電話回線を通じた音楽伝送」という着想にあった。1990年代半ばには、開発チームの目標が「小型の携帯機器でMP3ファイルを再生すること」に移っていった。開発の中心メンバーには、カールハインツ・ブランデンブルク・ベルンハルト・グリル・ハラルト・ポップ・ユルゲン・ヘレらが名を連ねる。

概要

MP3フォーマットの革新性は、人間の聴覚特性を活用した点にある。音声信号に含まれる、人間の耳にはほとんど聞こえない要素を低精度で保存することで、ファイルサイズを最大10分の1に圧縮しながら、元の音質とほぼ変わらない状態を実現した。

名前の由来

「MP3」という名称は、ISO-MPEG委員会による標準化の過程で決まった。MPEG-1規格には3つの音声符号化レイヤーが含まれており、その第3層を意味する「MPEG-1 Audio Layer-3」の略として選ばれた。フラウンホーファーIIS公式の記事によれば、この命名は1995年7月14日、フラウンホーファーIIS内での電子メール投票を通じて決定されたという。

種類音声圧縮フォーマット

関連項目

  • WinampMP3再生で一世を風靡した音楽プレイヤー。見た目を自由に着せ替えるスキン機能が人気で、自分のPCを飾る楽しさを広めた。MP3とともにあった、ネット音楽黎明期の象徴的ソフト。
  • JPEG写真などの画像を、見た目をあまり損なわずに小さく圧縮する画像フォーマット。回線も記憶容量も限られた時代に、画像を扱いやすくしてWebやデジカメの普及を支えた。今も最も身近な画像形式の一つ。
  • ファイル共有ソフトP2Pでファイルを交換するソフト群の総称。ネットワーク越しに直接やり取りする仕組みは、著作権や情報流出の社会問題とも結びついた。

関連技術

出典