パソコン通信
インターネット普及前に、電話回線でホスト局に接続して掲示板やメールを使った通信形態。ニフティサーブやPC-VANが有名。
仕組み
パソコン通信は、専用ソフトを用いてパーソナルコンピュータとホスト局のサーバとの間で通信回線によりデータ通信を行う手法だった。モデムを電話回線に接続し、ダイヤルアップで遠隔のホストコンピュータにアクセスする方式である。商用サービスでは「コミュニティー」と呼ばれる趣味別の集まりが構成され、電子掲示板・メール・チャット・電子会議が行われた。利用者が積極的に参加しないと内容が充実しないという参加型の特性を持っていた。
種類・系譜
1980年代半ば、アスキーネット・ニフティサーブ・PC-VANといった大手業者が商用サービスに参入した。アスキーネットは1985年5月に実験サービスを開始、1987年3月に有料サービス「ACS」を開始し1997年に終了。PC-VANは1986年4月に実験サービスを開始、1987年4月に有料化し2001年に終了。NIFTY-Serveは1987年4月に開局し2006年3月31日に終了した。パソコン通信プロバイダは、PC-VANとNIFTY-Serveの2大プロバイダ、会員数1万人以上の大規模プロバイダ、そしてそれ未満の「草の根BBS」と呼ばれる多数の小規模プロバイダに分類できた。草の根BBSはパソコン・ホスト用ソフト・着信用モデムと通常電話回線、比較的簡単な技術知識があれば誰でも開設可能で、商用大手と異なり多くは無料で運営されていた。
消えた理由
一部の先進的な草の根BBSは、JUNETと連動して無線でインターネット接続をしていた例も存在した。パソコン通信の利用者数は1996年には573万人にまで増加したが、1990年代後半よりインターネットが普及したことで利用者が減少していった。