Lunar Magic
るなーまじっくソフト2000
『スーパーマリオワールド』のステージ改造に特化した、海外発の定番ツール。ROMの内部データを読み解いてマップやグラフィックを編集でき、長年にわたり世界中のマリオ改造(ハック)文化を支えてきた。特定の一作に深く根を張った、解析ツールの一つの到達点。
年表
20002月に開発着手(グラフィック圧縮形式の解読から)、9月24日に一般公開
概要
『スーパーマリオワールド』のステージ改造に特化したレベルエディタ。ROMの内部データを読み解いてマップやグラフィックを編集できる。作者FuSoYaが個人で開発した。
時代背景
作者本人の回顧によれば、開発は2000年2月、SMWのグラフィック圧縮形式を解読し、展開・再圧縮ツールを作るところから始まった。続いてレベルレイアウトデータを解読するため、ROMのASMコードの相当部分を逆アセンブルする必要があった。公開時点(2000年当時)、SMWのデータ形式は文書化されておらず、エディタが作られていることを知る人もほとんどいなかった。
実例
作者は当初、未完成だった別プロジェクト(Sailor Moon Map Editor)のGUIを流用してレベルエディタを組み立て、Mario World向けにグラフィック処理を書き直した。スプライト対応やオブジェクト追加GUI、ROMへの小さなASM改造も加えて、2000年9月24日に一般公開された。
現在
公開から25年にわたり、このゲームの主要なレベルエディタであり続け、ファンやカジュアルなプレイヤーによる無数のスーパーマリオワールド改造(ROMハック)を生み出す土台になった。
| 種類 | ROM改造ツール |
|---|---|
| 対象 | スーパーマリオワールド |
| 作者 | FuSoYa |
関連項目
- スーパーファミコン任天堂の16ビット家庭用ゲーム機。豊かな色数と拡大縮小・回転機能で当時の表現力を大きく広げた。ROMカートリッジは暗号化されておらず平文で読めたため、後年のROM解析・改造文化が育つ土壌になった。
- YY-CHRレトロゲームのROMに入っているドット絵(キャラクタデータ)を直接見て編集できるツール。8ビット・16ビット機のグラフィック形式を扱え、ROM解析や改造の定番道具として親しまれている。
- リバースエンジニアリング完成した製品やプログラムを分解・解析して、その仕組みや設計を読み解く行為。ソフトウェアでは逆アセンブルなどで内部の動きを追う。古いソフトやゲームの「痕跡」を読む作業の中核であり、この営みの最大の武器。
- アセンブリ言語機械語の命令を人が読める記号に置き換えた、最も低水準に近い言語。CPUの動きをそのまま書くため習得は難しいが、限界まで速度や容量を絞れる。レトロゲーム解析やROMハックでは、逆アセンブルした先で必ず出会う言語。