Ghidra
ぎどらソフト2019
アメリカのNSA(国家安全保障局)が長年自社開発し、2019年にオープンソースとして一般公開したリバースエンジニアリングツール。コンパイル済みの実行ファイルを逆アセンブル・逆コンパイルし、機械語の塊からプログラムの構造を読み解ける。無料でありながら商用のIDAに匹敵する機能を持ち、静的解析の定番として一気に普及した。
年表
2019NSAが開発したGhidraがオープンソースとして一般公開される(初回タグ Ghidra_9.0.1_build のコミット日時は2019年3月26日)
概要
アメリカのNSA(国家安全保障局)のResearch Directorateが開発・維持するソフトウェアリバースエンジニアリング(SRE)フレームワーク。コンパイル済みの実行ファイルを逆アセンブル・逆コンパイルし、機械語の塊からプログラムの構造を読み解ける。
利点と代償
無料でありながら商用のIDAに匹敵する機能を持ち、静的解析の定番として一気に普及した。オープンソースであるため、内部の挙動を誰でも確認できる透明性も特徴。
現在
GitHub上で開発が継続され、頻繁にリリースが重ねられている(2026年時点で50以上のリリースを重ねている)。無料ツールとして商用のIDAに迫る解析環境を誰でも手にできるようにした立役者。
| 種類 | ディスアセンブラ・デコンパイラ |
|---|---|
| 開発 | NSA(アメリカ国家安全保障局) |
| ライセンス | オープンソース(無料) |
関連項目
- リバースエンジニアリング完成した製品やプログラムを分解・解析して、その仕組みや設計を読み解く行為。ソフトウェアでは逆アセンブルなどで内部の動きを追う。古いソフトやゲームの「痕跡」を読む作業の中核であり、この営みの最大の武器。
- IDA(IDA Pro)ベルギーのHex-Rays社が開発・販売する、商用リバースエンジニアリングの業界標準ツール。実行ファイルを逆アセンブルして解析する分野で長く事実上の定番だった。原型は1991年にIlfak Guilfanovが書いたDOS用ツールで、後に商用の「IDA Pro」へと育った。高機能版は年間数十万〜数百万円と高額だが、機能を絞った無料版「IDA Free」も提供されている。
- Stirling世紀末に広く使われた、定番のバイナリエディタ。ファイルの中身を16進数で直接眺めて書き換えられる。並んだ数字の中に文字列やパスといった「人間が読める痕跡」が浮かび上がる瞬間に、低レイヤの面白さが詰まっている。
- アセンブリ言語機械語の命令を人が読める記号に置き換えた、最も低水準に近い言語。CPUの動きをそのまま書くため習得は難しいが、限界まで速度や容量を絞れる。レトロゲーム解析やROMハックでは、逆アセンブルした先で必ず出会う言語。
- 静的解析プログラムを一切実行せずに、ファイルそのものを分解・可視化して内部の構造やロジックを読み解く手法。逆アセンブラやデコンパイラ(Ghidra・IDAなど)で機械語を読む。防御機構のない古いソフトはこれだけで多くの情報が得られ、リバースエンジニアリングの入口になる。