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マウス

まうすハード1968

画面上のポインタを動かす入力装置。ダグラス・エンゲルバートが公開デモで世に示し、後にゼロックスやAppleがGUIと組み合わせて普及させた。キーボード以外でコンピュータを操る、直感的な操作の入口を開いた。

概要

画面上のポインタを手元の動きで操作する入力装置。SRI(スタンフォード研究所)のダグラス・エンゲルバートが考案し、当時SRIの主任エンジニアだったビル・イングリッシュが1964年に最初の試作機を製作した。エンゲルバートは「コンピュータを人間の知性を拡張するための資源」と位置づけており、マウスはその構想を実現する道具の1つとして生まれた。

仕組み

初期のマウス試作機は、1つまたは2つの車輪を使って本体の動きを画面上のカーソル移動に変換する仕組みだった。この構造は後にボール式へ、さらに現代の光学式・レーザー式へと発展していくが、「手元の動きを画面上の座標に変換する」という基本発想はエンゲルバートの発明時から変わっていない。

文化的な位置づけ

マウスが世に広く知られるきっかけとなったのが、1968年12月9日にサンフランシスコで開かれた1968年秋季コンピュータ会議での90分間の公開デモンストレーションである。エンゲルバートはこのデモでハイパーテキストのリンク機能・リアルタイムのテキスト編集・複数ウィンドウ・画面共有による遠隔会議などを披露し、後にこのデモは「the mother of all demos(すべてのデモの母)」と呼ばれるようになった。マウスはこのデモで使われた数々の新機軸の1つだった。

現在

エンゲルバートは「X-Y Position Indicator for a Display System(表示システム用XY位置指示器)」という名称でこの装置の基本特許の発明者となった。特許は1967年6月21日に出願され、1970年11月17日に米国特許第3,541,541号として成立し、権利者はスタンフォード研究所(SRI International)だった。マウスはその後、ゼロックスやAppleがGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)と組み合わせて普及させ、キーボード以外でコンピュータを直感的に操作する標準的な入力装置になった。

種類ポインティングデバイス

関連項目

  • Macintosh System (Classic Mac OS)Appleが初代Macintosh向けに作ったGUI中心のOS。マウスとアイコン、デスクトップという操作を一般に広めた先駆けで、その後のパソコンの使い方の標準を形づくった。Mac OS Xへの移行まで長く使われた。
  • Apple LisaAppleが出したGUI搭載の高価なパソコン。商業的には失敗したが、Macintoshへ続く道を開いた。
  • GUIアイコンやウィンドウを画面に表示し、マウスなどで直感的に操作する仕組み。ゼロックスのパロアルト研究所で原型が作られ、MacやWindowsで一般化した。コマンドを打つ世界から、見て触れる世界への大きな転換点。

関連技術

出典