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Perl

ぱーる言語1987

ラリー・ウォールが作った、テキスト処理に強いスクリプト言語。正規表現を手軽に扱え、初期のWeb(CGI)やシステム管理で広く使われた。「インターネットの接着剤」と呼ばれ、動的なWebの黎明期を支えた。

概要

Perlは、Larry Wallが作った高水準プログラミング言語で、公式ドキュメントは『eclectic heritage(雑多な系譜)を持つ、Larry Wallと数千人の協力者によって書かれた高水準言語』と説明している。文法上はC言語から強く影響を受けつつ、テキスト処理系のツールであるsed・awk・Unixシェルからも影響を受けている。プロトタイピングの速さ、システムユーティリティ、システム管理業務、データベースアクセス、ネットワークプログラミング、Webプログラミングに向いた言語として紹介されている。

時代背景

Perlの最初のバージョン1.000は1987年12月18日にリリースされた。1990年代前半のインターネットは、静的なHTMLページが中心の「Web 1.0」的な時代で、ユーザーの入力に応じて動くページを作るにはサーバー側でプログラムを実行するCGI(Common Gateway Interface)という仕組みが使われていた。テキスト処理と正規表現の扱いに長けたPerlは、このCGIの実装言語として広く採用され、初期の動的なWebサイトの多くを支えることになった。

俗説と実際

Perlはしばしば『Practical Extraction and Report Language』の頭字語(アクロニム)だと紹介されるが、Perl公式ドキュメント(perlfaq1)はこれを明確に否定している。『perlとPerlの違いは何か』という項目で、公式は『Perlが言語の名前で、Pだけが大文字。インタプリタ本体の名前は小文字のperl』と説明したうえで、『しかしPERLと全部大文字で書いてはいけない。perlはアクロニムではないから』と明言している。「Practical Extraction and Report Language」という展開は、後から当てはめられたバックロニム(頭字語に後付けで意味を与えたもの)として広く流布したものであり、公式が言語名の正式な由来として認めているわけではない。

作者Larry Wall
得意テキスト処理・CGI

関連項目

  • C言語デニス・リッチーがUNIX開発のために作った汎用言語。ハードウェアに近い操作ができつつ移植性も高く、OSや組み込みなど低レイヤの定番として現在も使われ続けている。後の多くの言語の文法の祖でもある。
  • Pythonグイド・ヴァンロッサムが作った、読みやすさを重視した汎用スクリプト言語。シンプルな文法と豊富なライブラリで、Web・データ分析・機械学習まで幅広く使われ、現在もっとも広く学ばれる言語の一つになった。
  • AWKテキストを行・列として処理するのに特化した小さな言語。Unixの定番ツールで、ログ処理やデータ整形に今も使われる。
  • Rubyまつもとゆきひろ(Matz)が作った、書いていて楽しいことを重視した国産のスクリプト言語。後にWebフレームワークRuby on Railsの登場で世界的に広まった、日本発の代表的プログラミング言語。

関連技術

出典