ファミリーコンピュータ
ふぁみりーこんぴゅーたハード1983
任天堂の8ビット家庭用ゲーム機。安価で高い表現力を持ち、日本の家庭用ゲーム市場を一気に築いた。コントローラの方向キー+ボタンという操作系は、その後の家庭用ゲーム機の基本形になった。
概要
任天堂の8ビット家庭用ゲーム機。安価で高い表現力を持ち、日本の家庭用ゲーム市場を一気に築いた。コントローラの方向キー+ボタンという操作系は、その後の家庭用ゲーム機の基本形になった。
仕組み
本体とコントローラーの間は、ボタンごとに専用の線があるわけではなく、クロック線・ラッチ線・データ線の3本のみでやり取りする。コントローラー内部の「4021」というIC(シフトレジスタ)が8個のボタンの押下状態を一度に取り込み、本体からのクロック信号に合わせて1bitずつ順番に1本のデータ線へ送り出す(シリアル転送)。本体は8回読み取ることで、8個ぶんのボタン状態を揃える。
俗説と実際
「ファミコンは8bit機だからボタンが8個」という説明は俗説で、実際には誤り。「8bit機」はCPU(6502系)が一度に扱えるデータ幅を指す言葉で、コントローラーのボタン数とは直接の因果関係がない。ボタンが8個なのは、使われているシフトレジスタ4021が8bit分を読み取れる部品だから。CPUのbit数とシフトレジスタのbit数がたまたま同じ「8」だったために混同されやすい。
| メーカー | 任天堂 |
|---|---|
| 世代 | 8ビット |
関連項目
- スーパーファミコン任天堂の16ビット家庭用ゲーム機。豊かな色数と拡大縮小・回転機能で当時の表現力を大きく広げた。ROMカートリッジは暗号化されておらず平文で読めたため、後年のROM解析・改造文化が育つ土壌になった。
- MOS 6502MOSテクノロジーが作った安価な8ビットCPU。低価格ゆえにApple IIやコモドール、ファミコンなど数多くの機器に採用され、家庭用コンピュータ普及期の主役の一つになった。シンプルな命令系は解析・自作の入口としても親しまれている。
- シフトレジスタ複数の入力を1本の線に1ビットずつ並べて順番に送り出す(または受け取る)IC。ファミコンのコントローラーは8ビットの4021というシフトレジスタを使い、8個のボタンの状態をクロックに合わせて1本のデータ線でシリアル転送している。少ない配線で多くの信号を扱える、古い機器の定番の仕組み。
- ゲームボーイ任天堂の携帯型ゲーム機。性能を抑え白黒画面にした代わりに低消費電力と低価格・頑丈さを実現し、携帯ゲーム機の市場を決定づけた。枯れた技術を組み合わせて大成功した設計の代表例とされる。
- TRON(BTRON/ITRON)坂村健が主導した国産のOS構想。とくに組み込み向けのITRONは家電や機器の中で広く使われ、表に出ないまま日本の製品を支え続けた。PC向けのBTRONは普及しなかったが、思想は今も語り継がれている。
- ビットコンピュータが扱う情報の最小単位。「Binary Digit(2進数の桁)」の略で、0か1の2つの状態だけを表す。この最小の単位を束ねることで、数値も文字も画像も、あらゆる情報がコンピュータの中で表現されている。8bit・16bitといった呼び方の「bit」もこれを指す。
- 宮本茂任天堂のゲームデザイナー。マリオやゼルダを生み出し、家庭用ゲームの表現と遊びの設計に決定的な影響を与えた。
- メガドライブセガの16ビット家庭用ゲーム機。海外ではGenesisの名で大ヒットし、スーパーファミコンとしのぎを削った。アーケード由来の処理性能とソニックに代表される高速感が持ち味で、当時の「ゲーム機戦争」を象徴する一台。
- YY-CHRレトロゲームのROMに入っているドット絵(キャラクタデータ)を直接見て編集できるツール。8ビット・16ビット機のグラフィック形式を扱え、ROM解析や改造の定番道具として親しまれている。