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PC-9801

ぴーしーきゅうはちまるいちハード1982

NECの16ビットパソコンで、長らく日本のPC市場で圧倒的なシェアを握った。独自規格ながら膨大なソフト資産を抱え、「98(キュウハチ)」の愛称で親しまれた。Windows/DOS-V互換機の波に飲まれるまで、日本のビジネスとゲームを支えた。

年表

198210月、NECがPC-9801を発表

概要

NECが1982年10月に発表した16ビットパソコン。PC-9800シリーズの第1世代機で、業務用途向けに開発され、最大640キロバイトのメインメモリ、日本語処理、カラーグラフィック表示機能を備えていた。

仕組み

CPUはNEC製の5メガヘルツ8086互換16ビットマイクロプロセッサ「μPD8086」。グラフィック処理用に、NECが開発した専用LSI「μPD7220」も搭載していた。当時のゲーム・ホビー用途中心の8ビットパソコンは、16ビットを要する日本語文字コードの処理に不向きだったため、8ビットパソコン(PC-8001・PC-8801に代表される)のハードウェア・ソフトウェア資産を受け継ぎつつ、より高い処理速度を実現するデスクトップ16ビット機として開発された。

現在

発表後、主にビジネス市場で広く受け入れられ、ソフトウェアメーカー・基板メーカー・出版社・ソフト流通・小売・システムベンダーを巻き込んだパソコン産業の形成に大きく貢献した。

メーカーNEC
世代16ビット

関連項目

  • PC-8801NECの8ビットパソコン。日本のホビーパソコン市場で広く普及し、初期の国産PCゲームや同人ソフトの主戦場になった。海外のC64に対する、日本のホームコンピュータ文化の中心の一つ。
  • MS-DOSマイクロソフトがIBM PC向けに提供したコマンドライン方式のOS。文字を打ってコンピュータを操作する時代を象徴し、後のWindowsの土台になった。今もWindowsの「コマンドプロンプト」にその面影が残る。
  • 65C816MOS 6502を16ビットに拡張したCPU。1984年に設計が完了し1985年に市場へ出た。8ビットの6502コードとの互換性を保ちながら16ビット処理を可能にし、スーパーファミコンやApple IIGSに採用された。6502の系譜を16ビット時代へ橋渡しした一台。
  • Shift_JIS日本語をパソコンで扱うために広く使われた文字コード。Windowsや多くの国産ソフトで標準的に使われ、日本のデジタル文書を長く支えた。今もレガシーなファイルや古いソフトの中で出会う、文字化けの背景にもなる規格。
  • MS-DOS(PC-98版)PC-9801上で広く使われた日本語環境のMS-DOS。漢字を扱う独自の工夫を重ねながら、国産PCのビジネスとゲームを長く支えた。海外のDOS文化とは少し違う、日本独自のコマンドライン時代を形作った。
  • 六角大王線画を描くだけで立体を作れる、独自の発想で知られた国産3Dモデリングソフト。2次元のドローツールと同じ要領で描いた絵から、左右対称性をもとに奥行きを自動計算して3D形状を起こす。1990年の雑誌掲載BASICプログラムに始まり、PC-9801版・Macintosh版を経てWindows版・製品版「六角大王Super」へ発展。人体モデリングに強く、キオ式初音ミクなどMMDのモデル作成にも使われ、後のVTuber文化の土台を下支えした。

関連技術

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