TypeScript
マイクロソフトが作った、JavaScriptに型の仕組みを加えた言語。大規模なWeb開発でミスを減らせるため急速に普及し、いまや多くのフロントエンド開発の標準的な選択肢になっている。
概要
TypeScript公式ドキュメントは、TypeScriptとJavaScriptの関係を『TypeScriptはJavaScriptに対して特殊な位置関係にある。JavaScriptの全機能を提供したうえで、さらにその上にTypeScript独自の型システムという層を追加している』と説明している。既存のJavaScriptコードはそのままTypeScriptコードとしても動作するため、TypeScriptの主な利点は、コード中の予期しない挙動を早期に指摘し、バグの発生率を下げられる点にあるとされる。
仕組み
TypeScriptの型検査は『構造的型システム(structural type system)』と呼ばれる考え方に基づいている。公式ドキュメントは、これを『ダックタイピング』とも呼ばれる仕組みだと説明しており、値の型が一致するかどうかは、値が持つ『形(shape)』——どのようなプロパティやメソッドを持つか——によって決まる。たとえば `{x: number, y: number}` という形のインターフェースに対しては、明示的にその型を宣言していないオブジェクトであっても、xとyという数値プロパティさえ持っていれば同じ型として扱われる。
実例
Microsoft公式devblogsによれば、TypeScriptは2012年10月に最初のリリースであるTypeScript 0.8として世に出た。その後、開発コミュニティを育てながら改良が重ねられ、2014年4月2日にTypeScript 1.0が発表された。1.0発表の記事では、これを小規模な開発者グループから育ってきたコミュニティの節目として位置づけている。
| 開発元 | Microsoft |
|---|---|
| 基盤 | JavaScript |
関連項目
- JavaScriptNetscapeのブラウザに組み込むために、ごく短期間で作られたスクリプト言語。Webページに動きを与える言語として広まり、いまやブラウザだけでなくサーバーまで動かす、Webに不可欠な言語へと育った。
- Javaサン・マイクロシステムズが開発した、「一度書けばどこでも動く」を掲げた言語。仮想マシン上で動く仕組みで環境差を吸収し、企業システムやAndroidアプリの基盤として広く普及した。