辞書へ戻るハードの一覧

トランジスタ

とらんじすたハード1947

半導体で電流を制御する小型の電子素子。真空管に比べて小さく壊れにくく省電力で、コンピュータを劇的に小型化した。あらゆる電子機器の基礎部品であり、集積回路(IC)へと発展していく出発点になった。

概要

John BardeenとWalter Brattainが、1947年12月16日にベル研究所で初めて成功させた半導体増幅素子。高純度ゲルマニウムの薄い板の表面に、プラスチックの楔で固定した2本の金の接点を近接して押し当てる構造で、片方の接点にかける電圧でもう片方を流れる電流を制御し、入力信号を最大100倍に増幅した。

名前の由来

「transistor」という名前は、電流を「transfer(転送)」する「resistor(抵抗)」という意味の合成語として、1948年5月にベル研究所の技術者John Robert Pierceが考案した。その約1ヶ月後の1948年6月30日、ベル研究所はニューヨーク本社での記者会見でこの発明を発表し、Bardeen・Brattain・Shockleyの3人を共同発明者として紹介した。

利点と代償

真空管は熱したフィラメントを常に必要とし、発熱・消費電力・故障率の高さが弱点だった。トランジスタは半導体の性質を利用するため発熱が少なく壊れにくく、電話交換機など真空管や電気機械式スイッチが担っていた場所を置き換えていった。ベル研究所の発表では「電子工学と電気通信に広範な影響を持つ可能性がある」とされたが、初期の点接触トランジスタは構造が繊細で扱いにくく、金属カートリッジに収めた「Type A」として量産される形で実用化された。

現在

トランジスタの発明は、後に続く集積回路(IC)とデジタルコンピュータ革命の出発点になったとされる。トランジスタはあらゆる電子機器の基礎部品として現在も使われ続けている。

発明ベル研究所
種類半導体素子

関連項目

  • 真空管電流の流れを制御できるガラス管の電子素子。増幅やスイッチングに使え、初期のコンピュータやラジオ・テレビを支えた。発熱と故障の多さが弱点で、後にトランジスタへ置き換わったが、その独特の灯りは今もオーディオ好きを惹きつける。
  • 集積回路(IC)多数のトランジスタなどを一枚のチップに作り込んだ電子回路。部品を一つにまとめることで小型化・低価格化・高信頼化を一気に進め、マイクロプロセッサや現代の電子機器すべての土台になった。
  • 半導体電気を通したり通さなかったりする材料。トランジスタや集積回路の素材であり、あらゆる電子機器の根幹をなす。

関連技術

出典