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ALGOL

あるごる言語1958

学術的に設計された初期の高水準言語。ブロック構造や再帰など、現代の言語に当たり前にある概念の多くを整理して広めた。言語そのものより、後のCやPascalなど数多くの言語に与えた影響が大きい、いわば言語の祖先。

時代背景

ALGOLの原型は、1958年にスイス連邦工科大学チューリッヒで開かれた会議で「予備報告(Preliminary report)」として発表された。この報告が公表されると言語への関心が広がり、1958年11月にマインツで非公式会合が開かれ、翌1959年2月にはコペンハーゲンで欧州各国から約40名が参加するALGOL実装会議が開かれた。この会議では紙テープの符号レベルまで協力して詰める「ハードウェアグループ」が組織され、Peter Naurが編集する「Algol Bulletin」が議論の場として発行され始めた。欧州・米国からそれぞれ7名の代表が1960年1月のパリ会議に招集され、会議は1960年1月11日から16日にかけて開かれた。

概要

1960年1月のパリ会議の成果として編纂された「ALGOL 60に関する改訂報告(Revised Report on the Algorithmic Language Algol 60)」は、「国際的なアルゴリズム記述言語ALGOL 60の完全な定義記述」を与えるものであり、「プログラム可能な自動計算機の言語への直接的な自動翻訳が可能なほど簡潔な形で、数値処理の広いクラスを表現するのに適した言語」であると自ら説明している。報告の著者は J.W. Backus・F.L. Bauer・J. Green・C. Katz・J. McCarthy・P. Naur・A.J. Perlis・H. Rutishauser・K. Samuelson・B. Vauquois・J.H. Wegstein・A. van Wijngaarden・M. Woodger の13名で、編集はPeter Naurが務めた。

小話

招集された米国代表は7名だったが、報告書の脚注によれば、そのうちの1人William Turanskiは1960年1月の会議の直前に自動車事故で死去した。そのため実際にパリに集い最終報告の作成にあたったのは、デンマーク・イギリス・フランス・ドイツ・オランダ・スイス・米国からの計13名だったという。報告書の冒頭には「William Turanskiの思い出に捧げる」という献辞が添えられている。

用途アルゴリズム記述
影響C・Pascalほか

関連項目

  • Pascalニクラウス・ヴィルトが教育用に設計した言語。構造化プログラミングをきれいに学べる言語として広く使われ、後にTurbo Pascalとして実務でも普及した。プログラミング教育の歴史に名を残す。
  • C言語デニス・リッチーがUNIX開発のために作った汎用言語。ハードウェアに近い操作ができつつ移植性も高く、OSや組み込みなど低レイヤの定番として現在も使われ続けている。後の多くの言語の文法の祖でもある。
  • Simulaノルウェーで作られた、シミュレーション向けの言語。「クラス」や「オブジェクト」という概念を初めて言語に持ち込み、オブジェクト指向プログラミングの源流とされる。後のSmalltalkやC++に流れ込む発想がここで生まれた。

関連技術

出典