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PHP

ぴーえいちぴー言語1995

HTMLに直接書ける手軽さでWebアプリ開発に広く使われたサーバーサイド言語。雑多な作りと言われつつも導入の容易さで爆発的に普及し、WordPressをはじめ膨大なサイトを支えた。Web黎明期の動的サイトを語るに欠かせない。

時代背景

PHP公式マニュアルによれば、今日のPHPの前身は1994年にRasmus Lerdorfが作ったPHP/FIである。最初期のPHPは、C言語で書かれたシンプルなCGIバイナリ群であり、もともとは自分のオンライン履歴書へのアクセスを追跡するために使われていたという。Lerdorfはこのスクリプト群を「Personal Home Page Tools」(通称「PHP Tools」)と名付けた。より多くの機能が求められるようになると、Lerdorfはより大規模で豊かな実装へPHP Toolsを書き直し、データベース連携なども可能な、簡単な動的Webアプリケーション(ゲストブック等)を作るための枠組みへと発展させた。1995年6月、LerdorfはPHP Toolsのソースコードを公開し、開発者が自由に使い、バグを修正し、改善できるようにした。

名前の由来

PHP公式マニュアルによれば、1995年9月、LerdorfはPHPを拡張すると同時に一時的にPHPという名前を外し、「FI(Forms Interpreterの略)」と呼ぶようになった。この実装はPerlに似た変数、フォーム変数の自動解釈、HTMLに埋め込む構文を備えていたが、コードをHTMLに埋め込むにはHTMLコメントを使う必要があったという。1995年10月、Lerdorfはコードを完全に書き直してPHPという名前を復活させ、「Personal Home Page Construction Kit」と名付けた。1996年4月には過去のリリース名を組み合わせて「PHP/FI」となり、これがPHPを単なるツール集からプログラミング言語へと進化させ始めたと説明されている。

現在

PHP公式マニュアルによれば、1996年6月にPHP/FIはバージョン2.0のステータスを与えられたが、正式な単一のフルバージョンは実質1つしか存在しなかった。1997年11月にベータ版を脱した時点で、すでに解析エンジン自体は全面的に書き直されている最中だったという。1997年から1998年にかけて、PHP/FIは世界中で数千人規模の熱心なユーザーを獲得しており、1998年5月時点のNetcraft調査では、「PHP」を含むヘッダーを返すドメインが約6万件確認され、これは当時のインターネット上の全ドメインの約1%に相当したとされる。ただしこの成功にもかかわらず、PHP/FIは主に一人の開発者によって開発が続けられており、その体制の限界が成熟のボトルネックになっていたと説明されている。

用途サーバーサイドWeb

関連項目

  • JavaScriptNetscapeのブラウザに組み込むために、ごく短期間で作られたスクリプト言語。Webページに動きを与える言語として広まり、いまやブラウザだけでなくサーバーまで動かす、Webに不可欠な言語へと育った。
  • HTMLWebページの構造を記述するためのマークアップ言語。見出しや段落、リンクや画像をタグで表す素朴な仕組みで、誰でも書ける手軽さがWebの爆発的な普及を支えた。今もWebの土台として進化を続けている。

関連技術

出典