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エイダ・ラブレス

えいだらぶれす人物1843

バベッジの解析機関のために、世界初とされるアルゴリズムを書き残した数学者。機械が単なる計算を超えて記号を扱えると見抜いていた点で、プログラミングという概念の先駆者とされる。

年表

18438月、Note Gを含む論文が『テイラーズ・サイエンティフィック・メモアーズ』誌に掲載される

概要

チャールズ・バベッジの解析機関のために、機械の動作を実例で示すノート(Note G)を書き残した数学者。バベッジが提供した数式を、解析機関のための段階的な命令表へと変換した。

時代背景

友人チャールズ・ホイートストンの依頼で、ルイジ・メナブレアが書いたバベッジの解析機関に関する論文を英訳することになり、バベッジの提案で複数の注釈(Note A〜G)を加えて拡充した。この論文は1843年8月、『テイラーズ・サイエンティフィック・メモアーズ』誌に掲載された。66ページのうち41ページがAdaの注釈で占められ、イニシャル「A.A.L.」のみで署名された。

実例

最後の注釈Note Gでは、ベルヌーイ数の計算を例に機械の動作を説明した。ベルヌーイ数を選んだ理由についてAda自身は「目的は計算の単純さや容易さではなく、機関の能力を示すことにある」と記している。この過程で、繰り返し使える命令のまとまり(後のループに相当する考え方)や、変化する変数の状態を追跡する記法を導入した。

俗説と実際

「世界初のコンピュータプログラマー」と称されることが多いが、この呼称には定義上の論争がある。数式そのものはバベッジが提供したもので、Adaはそれを命令の並びへと変換し、バベッジの誤りも指摘した。「初のプログラマー」という単純な物語よりも、機械の可能性を初めて深く言語化した人物、という位置づけの方が実態に近い。

分野数学・計算

関連項目

  • 解析機関(バベッジ)チャールズ・バベッジが構想した、歯車式で動く汎用の機械計算機。条件分岐やループ、記憶装置にあたる仕組みを備え、現代コンピュータの概念をほぼ先取りしていた。当時の技術では完成しなかったが、エイダ・ラブレスが最初のプログラムを書いたことでも知られる。
  • ジャカード織機パンチカードに開けた穴の有無で織り模様を制御した自動織機。ジョゼフ・マリー・ジャカードが実用化した。穴=情報という発想は後のパンチカード計算機やコンピュータの記憶方式へと受け継がれ、「プログラム可能な機械」の原点とされる。

関連技術

出典