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エドガー・ダイクストラ

えどがーだいくすとら人物

最短経路アルゴリズムや構造化プログラミングで知られる計算機科学者。「goto文有害論」でも有名。

概要

1968年、ダイクストラは「A Case against the GO TO Statement」(goto文への反論)と題した原稿をCommunications of the ACM誌に投稿した。本文で彼は「プログラマの質は、その人が作るプログラムにおけるgoto文の密度の減少関数である」と主張し、人間は静的な関係の理解には優れているが時間的に展開するプロセスの可視化は苦手だと論じた。goto文がなければプログラム内の「テキストインデックス」だけで実行の進行状況を追跡できるが、goto文はこの秩序を破壊し進行を追跡不能にしてしまう、というのが核心の論理だった。結論として「goto文は現状のままではあまりに原始的であり、混乱を招く誘惑になりすぎている」と述べている。

俗説と実際

この原稿の有名なタイトル「Go To Statement Considered Harmful」は、実はダイクストラ自身が付けたものではない。本人が後年(EWD1308)で振り返って明かしたところによれば、「私は『A case against the goto statement』というタイトルで論文を投稿したが、掲載を早めるために編集者がそれを『編集者への手紙』に変え、その過程で編集者自身が考案した新しいタイトルを付けたのだ」という。この編集者とは、当時Communications of the ACM誌の編集者を務めていたニクラウス・ヴィルトだった。以後「〜 Considered Harmful」という言い回しは、計算機科学の世界で広く模倣される定型句になった。

関連技術

出典