← 辞書トップへ辞書: 概念
- 暗号化情報を第三者に読めない形へ変換し、正しい鍵を持つ人だけが元に戻せるようにする技術。古くは軍事・外交の道具だったが、今ではWeb通信やデータ保護に欠かせない。プライバシーとセキュリティの根幹をなす考え方。
- AIエージェント2024指示を受けて自分で手順を考え、道具を使いながら仕事を進めるAI。単に答えるだけでなく「動いて成し遂げる」方向へAIが進んだ段階で、2024年以降に開発や業務での活用が広がった。
- エミュレーションあるハードウェアの動きを別の機械の上でソフトウェアとして再現する技術。古いゲーム機やPCを今の環境で動かし、失われゆく作品やソフトを保存する役割も果たす。レトロゲーム解析にとっては欠かせない土台技術。
- エンディアン多バイトのデータをメモリにどの順で並べるかの流儀。リトル/ビッグの違いはバイナリ解析で必ず意識する点。
- オープンソース1998ソースコードを公開し、誰でも自由に使い・改変し・再配布できるようにするソフトウェアのあり方。みんなで協力して育てる開発スタイルを広め、LinuxやWebの土台を支える文化になった。
- オブジェクト指向1967データとそれを扱う処理を「オブジェクト」としてまとめて考える設計の考え方。Simulaで芽生えSmalltalkで確立し、C++やJavaを通じて主流になった。大きなプログラムを部品に分けて扱う、長く使われてきた発想。
- 拡散モデル2020ノイズだらけの状態から少しずつ整えて画像を生み出す仕組みのAI。テキストから絵を描く画像生成AIの中核技術となり、2022年以降の画像生成ブームを支えた。
- 仮想化1999一台の物理的な機械の上で、複数の仮想的なコンピュータを動かす技術。ハードを効率よく使えるようにし、後のクラウドやサーバー運用の基盤になった。
- 仮想記憶物理メモリより大きな記憶空間があるように見せる仕組み。各プログラムに独立した広いアドレス空間を与える。
- ガベージコレクション1959使われなくなったメモリを自動で回収する仕組み。LISPで生まれ、JavaやC#などに受け継がれた。手作業のメモリ管理から解放することで、プログラマがバグの一因から離れられるようにした地味だが重要な技術。
- 関係データベース1970データを表(テーブル)の形で整理し、互いの関係をたどって扱うデータベースの方式。エドガー・コッドが理論を示し、SQLとともに業務システムの標準になった。半世紀にわたりデータ管理の土台であり続けている。
- 機械学習1959大量のデータから規則やパターンをコンピュータ自身に学ばせる手法。明示的に手順を書く代わりに「学習」させる発想で、アーサー・サミュエルがこの語を広めた。画像認識や音声認識、後の深層学習・生成AIへとつながる土台になった。
- キャッシュメモリCPUのそばに置かれる、小容量だが非常に高速な記憶装置。よく使うデータを手元に置いておくことで、遅いメインメモリへのアクセスを減らし処理を速める。容量と速度のバランスを取る、コンピュータ高速化の重要な工夫の一つ。
- クライアントサーバ1980サービスを提供する側(サーバ)と利用する側(クライアント)に役割を分けて処理する仕組み。Webもメールもこのモデルでできており、ネットワークを使うシステムの基本構造として広く根づいた考え方。
- クラウドコンピューティング2006サーバーや保存領域を自分で持たず、ネット越しに必要なだけ借りて使う仕組み。Amazonなどが提供を始め、自前の機械をそろえずにサービスを作れる時代を切り開いた。
- コンパイラ1952人が書いたプログラムを、機械が実行できる形へ翻訳するソフトウェア。グレース・ホッパーらの仕事に源流があり、高水準言語が実用になる前提を作った。普段は意識されないが、あらゆる開発を裏で支える縁の下の力持ち。
- 再帰処理が自分自身を呼び出す考え方。木構造の探索や分割統治など、簡潔で強力なアルゴリズムを生む。
- サロゲートペア199616ビットでは収まりきらない文字を、2つの16ビットの組み合わせで表すUnicodeの仕組み。これにより表現できる文字数が約111万まで広がり、膨大な漢字や絵文字を扱えるようになった。
- CJK統合漢字1991中国(C)・日本(J)・韓国(K)で由来が同じで形も似た漢字を、Unicode上で同じ番号にまとめたもの。限られた領域に膨大な漢字を収めるための工夫だが、国ごとの字形の違いをめぐって論争を呼んだ。
- CPU計算や命令の実行を担う、コンピュータの頭脳にあたる部品。プログラムの命令を一つずつ読み取り、計算し、結果を返す。一度に扱えるビット数(8bit・64bitなど)や処理速度がコンピュータの性能を大きく左右する、最も中心的な装置。
- GUI1973アイコンやウィンドウを画面に表示し、マウスなどで直感的に操作する仕組み。ゼロックスのパロアルト研究所で原型が作られ、MacやWindowsで一般化した。コマンドを打つ世界から、見て触れる世界への大きな転換点。
- ThinClient/シンクライアント処理やデータをサーバ側に集約し、手元の端末は最小限にする方式。管理のしやすさやセキュリティを狙った構成。
- 深層学習(ディープラーニング)2012人間の脳を模した多層のネットワークで学習する手法。2012年の画像認識コンペでの圧勝をきっかけに一気に注目され、現代のAIブームの起点になった。
- 生成AI2022文章・画像・音声などを新しく作り出すAIの総称。2022年のChatGPTや画像生成AIの登場で一気に広まり、創作や仕事のやり方を大きく揺さぶった。情報技術が一般の生活に最も近づいた現象の一つ。
- 静的解析プログラムを一切実行せずに、ファイルそのものを分解・可視化して内部の構造やロジックを読み解く手法。逆アセンブラやデコンパイラ(Ghidra・IDAなど)で機械語を読む。防御機構のない古いソフトはこれだけで多くの情報が得られ、リバースエンジニアリングの入口になる。
- 大規模言語モデル(LLM)2018膨大な文章を学習し、人間に近い文章を生成できるAIモデル。質問への回答や文章作成、プログラミング支援まで幅広くこなし、2020年代のAI活用の中心になった。
- チェックサムデータの誤りを検出するための小さな検査値。通信や保存でデータが壊れていないかを確かめるのに使う。
- デバッガプログラムを1ステップずつ実行しながら、CPUのレジスタやメモリ、アセンブリコードの動きを直接追跡・変更できるツール。本来はバグ取りの道具だが、動的解析やレトロゲームの解析でも中核的に使われる。
- 動的解析実際に動いているプログラムの挙動を追いかけて仕組みを解き明かす手法。デバッガでCPUのレジスタやメモリを1ステップずつ追う、システムコールやネットワーク通信を記録するなど。暗号化・難読化で静的解析が阻まれる場合の次の一手になる。
- Transformer2017Googleの研究者が発表した深層学習の構造。文の中でどの単語が重要かに「注意」を向ける仕組みで、長い文脈を扱えるようにした。これが後の大規模言語モデルや生成AIすべての土台になった。
- バイト8つのビットをまとめた情報の単位。1バイトで256通り(0〜255)を表せ、文字1つ分の大きさの基準として広く使われる。KB・MB・GBといった容量表示も、このバイトを土台に積み上がっている。コンピュータが情報を数える基本のものさし。
- ハッシュ関数任意のデータを固定長の値に変換する関数。データ照合・改ざん検出・パスワード保護などに広く使われる。
- 半導体電気を通したり通さなかったりする材料。トランジスタや集積回路の素材であり、あらゆる電子機器の根幹をなす。
- ビットコンピュータが扱う情報の最小単位。「Binary Digit(2進数の桁)」の略で、0か1の2つの状態だけを表す。この最小の単位を束ねることで、数値も文字も画像も、あらゆる情報がコンピュータの中で表現されている。8bit・16bitといった呼び方の「bit」もこれを指す。
- ブロックチェーン2008取引記録を鎖のようにつなぎ、みんなで分散して持ち合うことで改ざんを防ぐ仕組み。ビットコインを支える技術として登場し、中央の管理者なしで信頼を作る発想で注目された。
- マイクロプロセッサ1971CPUの機能を一枚の小さな集積回路(チップ)に収めたもの。MPUとも呼ぶ。世界初とされるIntel 4004の登場により、計算の中枢を手のひらサイズに収められるようになり、パソコンや家電が一気に広がる土台になった。
- マルチモーダルAI2023文章だけでなく画像・音声なども一緒に扱えるAI。2023年に登場したGPT-4などが画像を理解できるようになり、AIが「読む」だけでなく「見る・聞く」へと広がった。生成AIが実用の幅を一気に広げた段階。
- メモリアドレスメモリ上のどこにデータがあるかを示す「番地」。CPUはこの番地を指定してデータを読み書きする。番地を表す数の桁数(ビット幅)が、そのコンピュータが直接扱えるメモリの広さを決める。32bitで約4GBまで、というのはこの仕組みによる。
- 有限オートマトン状態と遷移で振る舞いを表す計算モデル。字句解析やプロトコル設計など、幅広い場面の土台となる。
- リバースエンジニアリング完成した製品やプログラムを分解・解析して、その仕組みや設計を読み解く行為。ソフトウェアでは逆アセンブルなどで内部の動きを追う。古いソフトやゲームの「痕跡」を読む作業の中核であり、この営みの最大の武器。
- レジスタCPUのすぐ内側にある、ごく小さく非常に高速な記憶場所。計算の途中の値や、いま扱っているデータを一時的に置く「作業机の上」にあたる。レジスタのサイズ(ビット幅)が、CPUが一度に処理できる情報量の目安になる。
- 割り込み実行中の処理を一時中断し、緊急の事象に対応する仕組み。入出力やリアルタイム処理を成り立たせる基礎概念。