キリ番
きりばんWeb文化
アクセスカウンターが10000や77777といった「キリのいい数字」になることを指す個人サイト文化。その番を踏んだ人が掲示板で報告し、管理人がお礼のイラストを描く、といったやり取りが生まれた。数字ひとつを口実にした、ゆるい交流の作法。
概要
「キリ番」とは、個人サイトに設置されたアクセスカウンターが100・500・1000といった「キリの良い数字」に到達した瞬間を踏んだ訪問者を指す言葉。ITmedia PC USERの回顧記事によれば、当時のカウンターは「とても大切なカウンタ」として重視されており、キリ番を踏んだ訪問者の名前をトップページに記録する慣習が多くのサイトにあった。
文化的な位置づけ
キリ番を踏んだ訪問者は、掲示板やコメントフォームで名乗り出て報告することが一種のマナーとされていた。イラスト系のサイトでは「キリリク(キリ番リクエスト)」といって、報告の見返りに管理人へ好きなキャラクターのイラストをリクエストできる習慣もあった。一方、キリ番の概念を知らない、あるいは興味のない訪問者はそのまま立ち去ることも多く、こうした行為はサイトによって「踏み逃げ」と呼ばれ迷惑行為として扱われた。ITmedia PC USERは、悪質な場合にはカウンター操作や虚偽の報告も発生していたと指摘しており、これは「現代のネット文化とは異なる独特な慣行」だったとしている。
| 形態 | 個人サイト文化 |
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関連項目
- アクセスカウンターページが何回見られたかを数字で表示する、個人サイト時代の定番パーツ。トップページに「あなたは○○○○人目の訪問者です」と並ぶ数字は、訪れた人と管理人をつなぐささやかな交流でもあった。SNSのいいね以前の、素朴なアクセス可視化の文化。
- 個人サイト・アクセスカウンター文化個人が手書きのHTMLで作るホームページと、訪問者数を表示するアクセスカウンターやキリ番文化が花開いた時代。Webがまだ大企業のものではなく、一人ひとりの「部屋」だった頃の手作りの空気が漂っていた。