Krita
くりーたソフト
無料・オープンソースのペイントソフト。デジタル絵に特化し、ブラシ表現の豊かさでイラスト制作に広く使われる。
時代背景
Krita公式サイトの回顧記事によれば、起点は1998年のLinux Kongressでのマティアス・エトリッヒの発表だった。彼は「Qt GUIを既存アプリの周辺に簡単にハッキングできること」を示すためGIMPを選び、「会議前夜に1100行のコードを急いでハッキングして」GIMPをKDEに統合した。このパッチ「kimp」は当時のGIMPコミュニティで論争を招いたという。この出来事がきっかけで、KDE内で独自の画像編集アプリを開発する動きが生まれた。マイケル・コッホがKOffice向けに開発していた「KImage」を土台に、彼自身が「KImageShop」という名前を提案。1999年5月31日、マティアス・エルターのメールでプロジェクトが正式発足し、ダニエル・デュリーも加わった。当初はImageMagickを土台にする構想だった。
名前の由来
2000年10月、ジョン・カリフがメンテナーとなり、プロジェクトは「Krayon」に改名された。しかし2002年6月、ドイツの弁護士が「Krayon」という名前がドイツのウェブサイト「crayon.de」に近すぎると判断し、商標上の問題が生じた。パトリック・ジュリアンが加わり、新しい名前を探す議論の末に選ばれたのが「Krita」だった。記事は「優れた選択肢であることが判明し、その後krita.orgドメインも利用可能になった」としている。