Macintosh発表
まっきんとっしゅはっぴょう出来事1984
マウスとGUIを前面に押し出したMacintoshが発表された出来事。「1984」を引用した伝説的なCMとともに、コマンドの世界から見て触る世界へというパーソナルコンピュータの転換を象徴した。
時代背景
Macintoshは1984年1月24日に発売された。発売の2日前、1984年1月22日にはCBSのスーパーボウルXVIII中継中に、リドリー・スコット監督による有名なCM「1984」が一度きり放映された。この60秒のCMはジョージ・オーウェルの小説『1984年』の描くディストピアを下敷きにしたもので、「1月24日、Apple ComputerはMacintoshを発表する」「そして、なぜ1984年が『1984年』のようにはならないかが分かるだろう」というメッセージが込められていた。制作費は900,000ドルという当時としては破格の予算だったという。興味深いことに、Appleの取締役会は既に購入していたスーパーボウルの放映枠を売却するよう広告代理店に指示していたが、スティーブ・ジョブズがこれを強く支持し放映にこぎつけたとされる。
概要
1984年1月24日、Appleはカリフォルニア州クパチーノのデ・アンザ大学構内フリント・センター講堂で年次株主総会を開催した。スティーブ・ジョブズはダブルブレストのスーツに蝶ネクタイ姿で登壇し、当時の最大のライバルであったIBMを皮肉りながら発表を行ったという。「1984」CMはその後、カンヌ国際広告祭のグランプリ(1984年)や、Advertising Age誌による「1980年代のコマーシャル・オブ・ザ・ディケイド」など数々の賞を受賞した。
関連項目
- アップル創業ジョブズとウォズニアックがガレージで始めた会社。趣味の機械だったパーソナルコンピュータを、誰もが使える製品へ変えていく道を切り開いた。技術と美意識を結びつける姿勢の原点とも言える出来事。
- マイクロソフト創業ビル・ゲイツとポール・アレンが、Altair向けのBASICを書いたことを起点に創業した。ハードでなくソフトウェアで商売をするという発想が、後にPC時代の覇権につながっていく。個人用コンピュータ産業の幕開けを告げる出来事。
- iPhone発表指で触れて操作するスマートフォンが発表された出来事。電話・音楽・ネットを一台に統合し、その後の十年で人々の生活とコンピュータの関わり方を根本から変えた。モバイル時代の本格的な幕開けを告げた。
- ファミコン発売任天堂のファミリーコンピュータが発売され、家庭用ゲームが日本の娯楽の中心に躍り出た出来事。安価で高性能な家庭用ゲーム機が文化を作り、後のレトロゲーム解析やROMハックという営みの土台もここから始まった。
- Macintosh System (Classic Mac OS)Appleが初代Macintosh向けに作ったGUI中心のOS。マウスとアイコン、デスクトップという操作を一般に広めた先駆けで、その後のパソコンの使い方の標準を形づくった。Mac OS Xへの移行まで長く使われた。