3.5インチフロッピー
硬いケースに入った小型フロッピー。保存アイコンの原型で、長くデータ受け渡しの標準だった記録メディア。
年表
概要
硬めの半剛性ケースに収められた磁気ディスクによる着脱式の記録メディア。もとはソニーが1981年に導入し、1982年にマイクロフロッピー業界委員会(Microfloppy Industry Committee)が改良版を規格化した。片面倍密度(SS/DD)版のフォーマット容量はIBM互換PCで360KB(Apple Macintoshでは400KB)だった。1984年には両面倍密度(DS/DD)版が登場し、IBM互換PCでのフォーマット容量は720KBになった。
仕組み
ディスクは金属製のシャッターで保護された半剛性ケースに収められており、完全な正方形ではない形状のため裏表を逆に挿入することができない構造になっていた。1987年には、書き込み禁止用の切り欠きの反対側にもう一つの穴を持ちHDのロゴで識別できる、高密度(HD)版の1.44MBディスクが登場した。HD版はDS/DD版と外形サイズは同じで、HDドライブはDS/DD媒体も読み取れた。
種類・系譜
両面ディスクのフォーマット容量は機種によって異なり、IBM互換PCとAtari STでは720KBだったが、Apple Macintoshではヘッド位置に応じて回転速度を変えることで800KBまで増やされた。Commodore 1581ドライブのDS/DDフロッピーは800KBで、AmigaOSでは880KBでフォーマットできた。日本のIBM互換PCの一部では1.2MBでフォーマットされることもあった。1991年にはさらに大容量の拡張密度(ED)版(容量2.88MB)も登場したが、こちらはあまり普及しなかった。1988年までには3.5インチディスク(全種類合計)が5.25インチフロッピーの販売数を上回った。
消えた理由
1990年代を通じて、フロプティカルディスクやSuperDisk、HiFDなど3.5インチフロッピーディスクに代わる大容量メディアの導入がいくつも試みられた。Macintoshは1998年のiMacで最初にフロッピーディスクの搭載をやめ、2000年代にはPCメーカーも新型機からドライブを取り除き始めた。
関連項目
- フロッピーディスク薄い磁性体の円盤を使った着脱式の記録メディア。安価で持ち運べる記憶装置としてPC普及期のソフト配布やデータ保存を支えた。容量の小ささから後にCD-ROMやUSBメモリへ置き換わり、いまや保存アイコンの中だけに残る。