Mac OS 漢字Talk
かんじとーくOS
初期の日本語版MacのSystem(漢字Talk)。日本語環境を整えたMac OSとして、デザインやDTPの現場に広まった。
概要
Appleが1996年頃まで用いていたClassic Mac OSの日本語版の総称。翻訳されたアプリケーション・日本語フォント・「ことえり」と呼ばれる日本語入力方式で構成され、日本国内でのみ販売・サポートされていた。英語版と同時発売ではなく、英語版System 7の出荷から遅れて日本語版が用意される形が続いた。
時代背景
Appleの新OS「System 7」と、アウトラインフォント技術「TrueType」の英語版は1991年5月に出荷され、日本語版も「漢字Talk 7」として日本市場に投入すると発表された。実際に日本語版が出荷されたのは1992年12月で、「漢字Talk 7.1」として、TrueTypeのアウトラインフォントとモリサワ書体2書体を含む計7書体を搭載する形になった。日本語入力方式には新たに「ことえり」が採用された。英語版の発表から日本語版の実際の出荷まで、1年半以上の期間が空いている。
現在
TrueTypeフォントの登場以前、Macintoshは72dpiという低い解像度のドットフォントを使っていたため、画面表示と印刷出力で見た目がずれる(WYSIWYGでない)という課題を抱えていた。TrueTypeによってアウトラインフォントの必要性が明確になり、後のアウトラインフォント開発への道を開いたことで、当時のDTP(デスクトップパブリッシング)業界は印刷品質の大幅な向上を実現できた。漢字Talk 7.1はこの流れを日本語DTP環境にもたらした版として位置づけられる。