AlphaGoの勝利
あるふぁごーのしょうり出来事2016
Googleの囲碁AIが世界トップ棋士に勝利した出来事。難しいとされた囲碁での快挙は、深層学習の威力を世に強く印象づけ、第三次AIブームを一気に加速させた。AIへの社会の見方が変わる節目となった。
概要
2016年3月9日から15日にかけてソウルで行われた5番勝負で、DeepMindの囲碁AI「AlphaGo」はプロ棋士イ・セドル九段を4勝1敗で下した。全対局は投了により決着し、AlphaGoが第1・2・3・5局を、イが第4局のみを制した。試合前、イは「圧勝する」と予想していたが、第1局に敗れた後は「序盤の戦略が優れていた」「人間の棋士なら指さないような異例の一手だった」とAlphaGoの戦略を認めた。
小話
第2局の37手目は伝説的な一手として語り継がれている。開発者の一人は「我々はこの機械にプレイするようプログラムしたが、どんな手を打ってくるかは我々にも分からない」とAlphaGoの創造性について説明した。この一手はあまりに予想外だったため、イはその後10分以上考え込んだという。9段の棋士キム・ソンリョンは、イが「AlphaGoの強力な指し手に呆然としているようだった」と観察している。この対局は1997年のディープブルー対カスパロフのチェス対決に並ぶ歴史的出来事として位置づけられ、韓国棋院はAlphaGoに名誉九段位を授与、『Science』誌はこの対局を「Breakthrough of the Year」の次点に選出した。
関連項目
- ChatGPT公開誰でも自然な対話ができるAIが公開され、わずかな期間で爆発的に広まった出来事。生成AIを一般の人々の手元に届け、仕事や学び・創作のあり方をめぐる議論を一気に巻き起こした、近年最大級の技術的転換点。